5巻で完結ですかね?最後の事件は、2、3巻あたりの事件と比べると…ロジックよりも物理トリック中心というかんじ。
個性的な仕掛けで充分楽しめたので、星4つとしました。
羅針盤が特にカッコいいですよ。 思ってたよりも重くなかったかな。
値段から考えると、こんなもんでしょう。
フル画面でゲームをしていると途中で画面全体が
真っ白になってしまいます。
PCはXPを使っていますが。
人気ゲーム『逆転裁判』シリーズのコミック版。ただし、ゲームで取り上げられたシナリオをコミカライズする訳ではなく、全くの新シナリオにて成歩堂龍一の活躍を描き出します。
今巻は、前巻の続き「逆転の死刑台」の解決編と、新エピソード「逆転のショータイム」が収録されています。
「逆転の死刑台」は舞台を法廷に移し、前巻には登場しなかったライバル役・御剣怜侍がついに登場、成歩堂との熾烈な法廷バトルを繰り広げます。この法廷バトル、読んでいてとても面白いのですが、逆転裁判キャラの位置づけも非常に原作に忠実になっており、原作ファンにとっては一見の価値ある内容となっています。御剣のコミック初登場作としては理想的な展開だと思います。また、トリックの種明かしもされますが、これも非常に「逆転裁判」的トリックになっており、ファンには非常に嬉しい所ですね。但しいわゆる「本格ミステリー」を期待すると肩透かしを食いますが…
「逆転のショータイム」は、如何にも真宵好みっぽいシチュエーションと、大場カオル、美柳ちなみ(回想のみ)といったゲストキャラの登場が嬉しい。「世界一小さな密室」と言う設定もそそりますね。
このコミカライズにあたり、シナリオを推理作家の黒田研二氏が担当されております。あいにく氏の作品は未読ですが、推理作家らしいプロットを重視したシナリオは非常に好印象ですね。ただここまでは、少し「逆転」と言うキーワードにとらわれ過ぎている感もあります。今後違った展開にも期待したいですね。
作画面では前巻に多く見られた、ゲームで使用された表情パターンをそのまま使うシーンが減って、オリジナルの表情付けが多くなってきています。原作から離れつつあるともいえますが、媒体の違いを考えればやむを得ないことでしょうね。作画・前川氏の描くキャラも充分に魅力的なので、「コミック版はコミック版として読む」と言う姿勢でなら楽しめると思います。
攻略本としては申し分ありません。
ネタバレが嫌な方の為に、ヒントのみで本文が構成されています。
もちろん真相解明のフローチャートもあるので、回答だけをしっかり見る事も出来ます。
イラストも豊富で、読みやすい攻略本です。
ですが、設定資料や裏話の部分にも大きくページを割いて欲しかったです。
登場人物のラフ絵やインタビューはありますが、ボリュームが少なくて。
1つ1つの絵が小さめなのが寂しく感じます。
とはいえ、読んで面白い本である事に変わりはないので。
逆転シリーズが好きな方は購入して損はないと思いますよ。
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