どの曲も誰もが耳に挟んだことのある懐かしい曲です。 クラシック音楽だと敬遠してしまう方も、よく知っている曲をチェロで演奏しているというのだったらまた違った聴き方を気軽に楽しめると思います。 私は特に11曲目のビリージョエルのオネスティがお気に入りです。チェロの音の優しさやふくらみがとても胸に響きます。
本来はThe Three Soundsなどで活躍したハードバップ系のピアニストであるGene HarrisがBNLA時代に残したジャズ・ファンクというかフュージョンというかレア・グルーヴというかそういう色彩の異色作が24bitデジタルリマスター限定版アルバムとしてこのたびリリースされました。すでに国内盤はリリースされているのでお持ちの方も多いでしょうが音の良さは折紙付き、これを機会に買い直すのもよろしいかと存じます。Stevie Wonderの「As」の原曲に忠実なカバーが秀逸。ヴォーカル入りの曲が多いのでこれはブラックコンテンポラリーや70年代西海岸ソウルをお好みの方にも推薦できようかと思います。EW&Fのアル・マッケイ(g)、ヴァーダイン・ホワイト(b)が参加した曲もあったりしてメンバーは豪華。最高にグルーヴィなビートが全曲で聴くことができます。もちろん本人のファンキーでリリカルなピアノも健在。推薦。 ちなみに4曲目の「Stranger In Paradise」は解説によるとブロードウェイミュージカルの曲ってなっていますがこれBorodinの「だったん人の踊り」のメロディじゃあないのかなあ。それにしても綺麗なメロディです。
本人が「このアルバムは恋人と聴くか、イヴニングのみ」と宣言しているとおり、まさにグローヴァーワシントン J.R.的な『ワインライト』な一枚。一曲目のラッシュアワーからの帰りをイメージした曲のみファンキーですが、あとはこれでもかというメロー&スムースな曲が最後まで流れます。ビルエヴァンズの影響を受けたというだけあって、そのメロディーは蝶野を丸くしたような顔とはちょっと違ったセンシティヴなメロディー。酔ってください。
気に入った曲が何曲もありましたが、やはりのっけからのモーニング・ダンスは素晴らしかった。 通常、カバーより「やはりオリジナルの方が…」と思うのですが、ジョン・トロペイのカバーは見事。 カバーでの失敗例にオリジナルを大きく変えてしまうのがよくあるが、ジョンのカバーはスッキリとしたアレンジと、オリジナルの良さを残す所。 とにかくNYサウンドの代表的なアーティストと言えるでしょう。 しかもジョン・トロペイのサウンドを支えるNYの凄腕ミュージシャンも素晴らしい。
~最初の出会いはもちろんLPレコードでした。 ギタリストのリーダー作は、テクニックや参加ミュージシャンなどが話題になることが多いですが、本作ももちろんそういった要素をふまえて、それでもなにより「音楽」として高い評価をしたいと思います。 テクニックに感嘆するよりも、音楽として、聴いていて感動するじゃないですか! (決して「ヘタ」ではありま~~せんよ、もちろん)~
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