祝・にこちゃん中学入学。ブレザーの制服にローファーと一気におとなびるにこ。かわいいです。中学入学です。と、喜んでばかりはいられません。美冬ファンの教師がニコの母親の名前に気づいてしまいます。そしてリーク。大女優の隠し子というスキャンダルを狙う雑誌記者・ユーキはケイに近づきます。最初はただスクープのためだけだったのに、ユーキはケイに惹かれていきます。仕事と恋の板挟みでゆれる若造の苦悩が青くてかわいいです。そしてユーキの正体に気づいたにこは、ケイの元彼・コウタロウに相談。二年ぶりに会う少女と一緒に、川原で石投げ……もしもし、コウタロウさんあなたはほんとうにロリコンじゃないんですよね?
最終巻です。ニコの父親が誰なのか、遂に発覚します。 注目すべきは、紫野美冬の人間的側面が初めて描かれているところです。彼女は何のためにニコを産み、なぜニコの存在を隠し続けてきたのか。彼女が見せた涙に、ぐっときました。 「仁子」という名前の由来、ケイの切ない過去など、小さなエピソードも秀逸です。 父親問題がひと段落したとき、ニコ、ケイ、コータローは、それぞれ未来への決断を下します。 NHKドラマとはひと味違ったラスト。私のような原作ファンの方も、ドラマから好きになった方も、両方楽しめる最終巻だと思います。
この作品は2003年夏から秋にかけて夜23:00から放送されていた NHK連続ドラマのDVD版の1/3巻目です。 放送当時からNHKドラマHPの掲示板では、とても良い作品だと、とても感動した、 と言う書き込みが毎日多数書き込まれて、ひっそりと非常に話題になっていました。 それまでのNHKドラマ掲示板のどれよりも書き込みが多くて、 ドラマが終わっても書き込みが続き結局9000近くの多数の賞賛が寄せられました。 (現在も掲示板は読むことは出来ます)
実はその場でDVD化を希望する人が多数いたため、 NHKも重い腰を起こしてDVD化を決意したと言う経緯もあります。
そんなこの作品は小鳥遊ケイ(木村佳乃)と小箱ニコ(子役の永井杏ながいあんず)、恋人役の高橋晃太郎(沢村一樹)、 親友役の花名子(ユンソナ)、ケイの母親役の小鳥遊こずえ(長山藍子)などが、 温かくて切なくほろ苦い愛情を紡ぎ出していく作品です。
特にケイとニコが本当の親子以上の関係になっていく様は、 演技と言うより、本当に自然で、本当に仲が良いから出来る、 そのいつもの風景を切り取った様な。 またこずえの言葉一つも本当に台詞?と思わせるような 自然で愛情溢れる言葉で胸が詰まります。
NHKと言うこともあり、あまり世間的には話題にはならなかったのですが、 この作品は2003年でもNo.1位の感動作だと思います。 このドラマの後に民放で似たようなドラマをやって真似?と言う話もあった位で。
ちなみにこのDVDは3本あるうちの最初の1本なので、3本セットになった DVD-BOXを買った方が良いです。結局1本を見ると後の2本も 絶対見ずにはいられなくなります!
最初のほう、手紙のなかに「タイトルロール」という言葉が出てきますが、「クレジットタイトル」の間違いでは。「タイトルロール」というのは、題名主役、たとえば「カルメン」におけるカルメン役、という意味です。
この作品は2003年NHK連続ドラマのDVDの3/3巻目で ケイ(木村佳乃)とニコ(子役の永井杏)、恋人役の晃太郎(沢村一樹) 親友役の花名子(ユンソナ)、ケイの母親役こずえ(長山藍子)などが 温かくて切ない愛情を紡ぎ出していく作品です。
心打たれるシーンを幾つか挙げると 第6週「春、スキャンダル」で ニコが女優の隠し子である事をゴシップ記者森村に探られて晃太郎に相談しに行く場面。 「もう自分のこと隠したくない。誰にも嘘つきたくない。私何も悪い事してないのに。」 「お父さんの事だって知りたいよ。私のこと知らないならちゃんと知って欲しいよ。」 「私がここで元気にちゃんと生きてるって知って欲しいよ。」 子供なのに我慢して大人にならざるを得なかったニコ。涙が出ます。
また最終週「夏、幸せの歩き方」の25話でケイが森村に言った強い言葉 「美冬さんの事どう書こうがそれが真実なら仕方ない。 でも、ニコはただ生まれてきただけだよ! あの子には幸せになる権利がある!」 ケイのニコに対する愛情、強い気持ちが伝わってきます。
あと26話でこずえが落ち込んでいるニコを元気つける場面 「笑ってごらん。笑うと世界が変わって見えるから。」 「そうすれば、そのうち向こうから幸せが勝手にやって来るんだぁ。ニコニコ、ニコニコーってね。 ニコの笑った顔とその名前良く似合ってるよ。」 優しい、温かい言葉ですねぇ。
そして27話でニコが大杉蓮扮するガイセイバーに助けられケイの所に帰ってきた場面 「私守られてるって思ったよ。私、幸せな子だよね。 お父さんに会えんでも、お母さんが見てくれんでも、ちっとも寂しくないやって思った。 だって私は一人じゃないから。」 「あったかいね、ケイちゃん。」 「そうだねぇ。」 演技とは思えない自然な感じ。
ケイや晃太郎、こずえや花名子、そして学校の松本先生や友達、 色々な人に助けられ励まされて、 やっと幸せを歩き出したニコ。
本当に良かったねと心から言いたくなる作品です。
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