P.ガブリエルのGenesis在籍時の最終作品。マンハッタンを舞台にして、ラエルという男に降り掛かる出来事をテーマにした二枚組の大作。P.ガブリエルのGenesis時代の集大成と言える。
それまでのP.ガブリエルの詩はマザー・グースなどを利用した幻想性・怪奇性に満ちたもので、その趣きをギターやキーボードによって巧みに表現するのが特徴だった。サウンドは独創性に溢れ、かつ果てしない拡がりを感じさせるものだった。本作は、意識的に詩の内容を現実的にまとめ、ある意味シュールなものにしている。サウンドもそれに伴い、幻想感と言うよりも、肌にジワッと纏わり付くような粘着質のイメージを受ける。P.ガブリエルの意図通りなのかもしれないが、Genesisの幻想味・サウンドの拡がりを愛していた私にとっては違和感の残る出来。二枚組みにする程のテーマだったかも疑問。
とにもかくにもP.ガブリエルが最後に残した遺産であり、Genesisにとってはエポック・メイキングな作品。
当時はまだ学生で、何でこんな曲が・・・というのも有りましたが 今ならわかります、ってかんじで良いです。
そもそも、私はGary Moore目当てでした。Garyの演奏も素晴らしかったのですが、ほかのギタリストのプレイにも感銘を受けました。一番凄みを感じたのは、David Gilmourです。テクニックをひけらかすことなく、これを演るのは、格好よすぎです。いうまでもなく、画質はすごい。
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」とレオンカヴァッロの歌劇「道化師」より「衣装をつけろ」の両方を歌えるテノール歌手は他にいません。一つのアルバムの中でそれぞれ発声を代えてナチャラル・ヴォイスとベル・カントの歌い分けは見事の一言です。
どんなジャンルの曲でも自分の歌にできる発声を会得したラッセル・ワトソンですが、一番声に合っているのは「帰れソレントへ」「サンタ・ルチア」「カタリ・カタリ」のような明るいカンツォーネの曲でしょう。突き抜けるような高音の輝かしさを聴くとそう感じます。同様にスペインの作曲家ララの「グラナダ」も素晴らしい歌唱だったと思います。
ディーン・マーチンのヒット曲「ザッツ・アモーレ」やウィスパー・ヴォイスを交えて歌う「ナッシング・セイクリッド」の巧みさは聴かないと実感できないと思いますが、本当にロック歌手になりきって歌っています。元々パブでロックを趣味で歌っていた頃を彷彿とするような本領発揮といったところでしょうか。
ビゼーの歌劇「真珠採り」より「聖なる寺院の奥に」を聴きますと、最高音域での突き抜けが少し足らない感じです。全盛期のパバロッティと比較しての話ですが。
プッチーニの歌劇「トスカ」より「妙なる調和」はいいですね。このような有名なアリアの歌唱を聴くと表現力は申し分なく、リスナーを満足させてくれます。
圧巻だったのはクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」です。彼自身が楽しんで歌っているのが伝わってきました。オリジナルの雰囲気を壊さず自国出身のロックバンドへのリスペクト溢れる名唱だと言えるでしょう。
そもそも、私はGary Moore目当てでした。Garyの演奏も素晴らしかったのですが、ほかのギタリストのプレイにも感銘を受けました。一番凄みを感じたのは、David Gilmourです。テクニックをひけらかすことなく、これを演るのは、格好よすぎです。
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