「二十四の瞳」の壺井栄さんの素晴らしい作品です。物語の舞台が私の生まれ育った郷土の環境に似ていることもあり、深い人間愛や愚かで痛ましい戦争について考えさせられるこの物語がより現実味をもって感じられました。多くの子供たち、そして大人たちに読んでほしい名作です。
一昨年レンタルで見て感銘を受け、昨年は映画館のデジタルリマスター版上映で再び涙し、今年は壺井栄の原作も読み直しました。そして、どうしても手元に置いておきたい衝動にかられて今回DVDを購入しました。木下作品の、いや、日本映画の最高傑作だと断言いたします。小豆島の美しい風景。郷愁を誘う唱歌。これほど心の琴線に触れる作品にはそうそう出会えません。高峰秀子ってホントうまいなあ。時代の波に翻弄されながらも力強く生きていく20〜40代の女性の姿を見事に演じきっています。子供たちもいい。戦闘シーンは全くありませんが優れた反戦映画でもあります。日本人ならこれを見て恩師や故郷を想い出しながらじっくりと感動に浸ることでしょう。
戦中、戦後を舞台にした話は幾つも読みましたが『二十四の瞳』にはみなさんもご存知のとおり偉い人は出てきません。瀬戸内海の片田舎に生活していた子供たちと彼らの大石先生のお話です。大石先生との出会い、先生の怪我による別れ、本校での再会、思想統制に反発する先生の退職、終戦、末っ子の死、教え子の早苗の尽力による教職への復帰、成長した教え子達との再会と話は淡々としていますが反戦思想に貫かれています。この話が書かれた当時には新鮮なテーマだったんでしょうね。でも今これをあらためて読んでも陳腐化していません。世間の右傾化が懸念される昨今には見直されていいストーリーだと思います。
新品同様で、とてもきれいでした。 内容も面白く読めました。また、行きたくなりました。
戦中、戦後を舞台にした話は幾つも読みましたが『二十四の瞳』にはみなさんもご存知のとおり偉い人は出てきません。瀬戸内海の片田舎に生活していた子供たちと彼らの大石先生のお話です。大石先生との出会い、先生の怪我による別れ、本校での再会、思想統制に反発する先生の退職、終戦、末っ子の死、教え子の早苗の尽力による教職への復帰、成長した教え子達との再会と話は淡々としていますが反戦思想に貫かれています。この話が書かれた当時には新鮮なテーマだったんでしょうね。でも今これをあらためて読んでも陳腐化していません。世間の右傾化が懸念される昨今には見直されていいストーリーだと思います。
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