このアルバムが出た当時、筆者は専門学校生だった。高校時代に『Gone Troppo』が出てから5年。やっと手にしたジョージの新作ということで、めちゃくちゃ興奮した覚えがある。おっさんとなったいまでは5年などあっという間だと思ってしまうが、若い頃の5年間は重い。そんなわけで久しぶりに聴くジョージの新しい音だったわけだが、それが海の向こうでは大ヒットしているらしいという話を聞いてますます興奮した。 個人的なことはさておきアルバムの中身の方に話を移すと、ジェフ・リンのプロデュースはいま聴くとややポップすぎるかなという感じがしないでもない。また、それがジョージらしさを多少損ねているようにも思える。だが、そうはいってもそこに刻まれた音はやはりジョージ・ハリソンそのものだ。ビートルズからの長い年月を通してたどりついたある種の開き直りのようなものが感じられ、それが肩の力を抜いたリラックスした音として鳴らされている。また、そこにはそれまでの自らの歩みを総括するような雰囲気もあり、そういう面でも感慨深いものがある。 ラストに収められたルディ・クラークのカバー「Got My Mind Set On You」はシングルになって大ヒットした曲だが、個人的にはこの曲にあるいかにもヒット曲然とした感じよりもタイトル曲や「That's What It Takes」「Someplace Else」といった曲の方によりジョージらしさを感じる。そして、このアルバムでの個人的なベストトラックは「This Is Love」だ。ポップな曲調も大好きだが、何といっても曲全体に響きわたるジョージのギターがたまらなくいいのである。何度聴いても聴き惚れてしまう。
ジュラシックパークを英語で読んだことがある私にとっては、これを映像化することのすごさを実感できました。あの恐竜が生きて歩いているという、とんでもない体験を共有できます。勝手に繁殖を始めて、次第に手に負えなくなっていく様子が実にリアルに描かれています。第2作、第3作とまとめて見てしまうと、1作ごとの感激は減りますが、これでもかこれでもかという恐竜のスピード感と人間の無力さを強く感じてしまいます。シリーズものは何でもまとめて読み、まとめて見たいという欲求を満たしてくれる、このトリロジーは最高ですね。
今年小二の次男が、小学校のサッカークラブに入っている。長男も同じサッカークラブを経て、中学校でもサッカー三昧な暮らしをしている。親の贔屓目かもしれないが、小さいころから兄と一緒にボールを蹴る機会の多かった次男は、キック力も強いし、サッカーセンスも良い。のだけれど練習はあまり好きではない。極度な負けず嫌いで「負けるのが嫌だから試合には出ない」と言う。どうしたもんかなぁー と思いながら、本書を手に取った。
本書の主張は「サッカーは楽しむべし」ということにつきると思う。周りが、やいやい言うものではない。焦ることはない。子供を、ちゃんと一人の人間として扱ってやること。そのためには自由と責任を与えること。
親の価値観を、押しつけないようにしたいと改めて思った次第である。
ナッシュはいいっ! 最高だっ! 自分と同じくお昼の12チャンネルに特別な思い入れがある人なら、迷わず買いだっ! それ以外はお財布と、野沢那智さんへの思い入れ次第で購入を検討すればよろしっ!
amazon.co.jpのオープンは衝撃だった。 当時、僕が書籍をネットで購入するのは、紀伊國屋書店のWEBかBK1のどちらか。和書では充実しているものの、洋書、とくにアート関係の本を買おうと思ってもとても高くて、アマゾンが日本にもオープンしないかなぁと期待していたものの、そんな噂はまったく聞かないし、先の話と思っていた頃だった。 仕事柄、インターネットおよび通販業界、マーケティングに関わる情報については、常にウォッチングしていたつもりだったが、ある日突然、オープンの記者会見があったかと思うと、その日のうちにサイトが開かれ、しかも半端ではない充実ぶり。 すぐに注文を試してみたところ、クレジットカードの受注にはじまり、お届けまで期間、出荷用の箱や梱包材まで、通信販売の実力を示すフルフィルメントがしっかりとしていることが一目で見て取れた。 これだけの準備を悟られないうちに進めることはさぞかしたいへんだったろうなぁと思ったのだけれど、本書にはそのアマゾン・ジャパンがオープンするまでのこの極秘プロジェクトに、ふとしたきっかけから参加することになった著者による立ち上げから伸び始めるまでの黎明期の舞台裏が紹介されている。 企業の規模やマスコミで紹介される露出度と比べ、いまだにその企業像やバックヤードについて書籍で語られることの少ない、謎に包まれた部分が多いアマゾンで、ほかに同社を知ることができるのはアメリカで出版されて書籍の邦訳版の「アマゾン・ドット・コム」(日経BP)くらい。本書では、日本のアマゾンの謎のベールの奥に隠された一端をかいま見ることができる。 けしてマーケティング的な興味を満たしてくれる内容とはいえないが、アマゾンという会社のパーソナリティが伝わってくる一冊だ。
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