【あんたが守れない時は俺があんたの代わりに守る】
世にも珍しい真っ赤な髪色の宮廷薬剤師・白雪と、クラリネス王国の第二王子・ゼン。
ひょんなことから森の中で出会い、親交を深めるうちに惹かれあい、そしてついに互いの想いを確認し合った2人。
…と、ここまでが前回までのお話。
今巻では、第1巻で白雪を拉致しようとした巳早が登場するところから始まります。
“赤髪の娘を捜す少年を見かけた”……巳早がもたらした情報に困惑する白雪たち。
時を同じくして、白雪の母国である隣国・タンバルンのラジ王子から白雪宛に夜会の招待状が届く。
その後少年に関する目撃情報はなく、一抹の不安を抱えたままタンバルンへと向かう白雪だったが…。
相変わらずさらさらと読みやすい。
少し物足りない気もするけれど、それがこの作者の持ち味で魅力でもあります。
白雪に気持ちを告げてからのゼンのちょっとした甘えや、真摯で真っ直ぐな態度にどきっとします。
男を上げましたね。
白雪同様、これからの2人はどうなっていくのか…そう思いを馳せていたところに投じられたこの新展開。
白雪を捜す謎の少年。
思うに、今までほとんど語られることのなかった本人すら知らない白雪の過去につながっていくのではないでしょうか。
白雪を自分の手で守りたくてあがくゼン、この2人をどう思っているのか未だ見せないオビ、徐々に変化を見せ始める名物バカ王子・ラジ、そして渦中の白雪…。
様々な思惑を絡め不穏な雰囲気の中、しばし引き離された2人。
どうなる!
オビ&リュウの番外編も収録。
このコンビ、意外ながらも面白い。
徐々にその存在感を増すオビですが、彼の白雪への思いはどういったところにあるのでしょうか…これも今後ですね。
青春モノと言えば、スポ根、恋愛、友情… 様々ありますが、コレはそのどれにも当て嵌まりません。 男子高校を舞台に、少年四人の高二〜高三の日常と、 その中で彼らが起こす青春ストーリーを爽やかな絵柄で表現しています 気をつけなければ、ただなんとなくなく過ぎ去ってしまう日常が、 本当に大切な一コマだったと気づくのはずっと後になってから。 そんなことをじわりと感じさせてくれる一冊です。 『赤髪の白雪姫』でブレイクしている作者さんですが、 誰にでも受け入れ安いキレイなタッチと、読みやすいストーリーなので、『赤髪〜』を知らない人にもぜひオススメの一品ですよ!
これまでの白雪とゼンの出会いと、
歩んできた道程の意味が問われる6巻。
ラジの城で白雪がさらわれたことをきっかけに、
ある人は白雪と共に、またある人は白雪のために動きます。
布石がいちいち意味を持っていく過程は圧巻。
ラジがただのバカ殿下で終わらなかったところに、
この物語の深さを感じました。
ロマンス的にも、ひさびさの再会ですしね!
ゼンが白雪への想いをイザナに宣言する場面や、
ゼンと白雪の再会のぎゅっとか、ホントにやにやできる。
あとオビが自分の中のフラグに気付きつつも、
「二人とも大事」な故に必死に目をそらし続けてるところが、
本当に切ない……。
正直この巻は登場キャラ数多いので(特に驚異の黒髪率!)
この巻から読むことはお勧めしませんが、
読み続けて良かったと、思わせてくれる巻でした。
ハッピーエンドまで、ちゃんとたどりついてほしい!
応援しております。
ただ髪が赤いというだけで、珍獣のように扱われたり奇異の目でみられるという、もしかしなくともメチャクチャ人種差別的で微妙すぎる設定が引っ張られるのはどうなのという事は、10巻を超えるまで置いておくとして、この話、かなり好きなんです。
絵柄も個性的なのに変なクセが無く好感が持て、キャラクターの性格も“完全な悪人”以外は憎めないという、私にとって、たぶん永久保存になるだろう漫画なのに…この4巻…黒歴史…?
6年前の番外編(?)に出てきたアトリというキャラが、まず見た瞬間、ビジュアル的に好きになれませんでした。
まさかメインの脇キャラをアシスタントや他の漫画家に描かせる事は、まず無いとは思うものの…この作者の描いたキャラとは、どうしても思えないというか思いたくないほどに妙なアクが強く、違和感や受け付けないものを強烈に感じてしまい、この2話分を抜いて、それ以外を永久保存したいとさえ思ってしまうほど…残念すぎる巻でした(涙)
しかも、性格も、イザナ殿下がいうところの、被害者面爆発の救えない捻くれ者だったし…。
その上、別人が描いたとしか思えないような拒絶反応を感じるキャラじゃ…。
とにかく、あくまで私個人の感想であり評価は、上記2話(というかアトリというキャラ)を抜かせば★5、それを入れてしまったら…という事で、★3にさせていただきました。
あくまで、私が思う事なので、この赤髪の白雪姫を、一度でも読んで良いと思ったなら、この巻も買っていいと思うし、買うべき…と思います。
私自身も、この後の5巻6巻も購入してますし、これからの展開も楽しみです。
でも…葛藤…。
ほんとに、このあきづき先生が描いたのかなぁ?
このキャラ…。
クラリネス王国の第二王子ゼンとひょんなことから知り合い、宮廷薬剤師となった生まれつき赤い髪を持つ、白雪。
白雪は以前、生国タンバルンの第一王子ラジに求婚されていたことがあった。
ゼンと白雪が関係を持つことを好ましく思っていない、クラリネス王国第一王子のイザナ。
なんとかして白雪をゼンから離そうとする。
ラジが求婚していたことを持ち出し、国に帰そうとするも、ラジが「白雪はゼン王子の婚約者にと考えている者だ」と言い出してしまう―――
白雪とゼン、互いが互いを本当に大切にしているということが、伝わってきます。
二人を彩る従者のミツヒデ、木々、オビなども良い雰囲気を醸し出していると思います。
何より、絵が繊細・緻密できれいです。
クラリネス王国などのファンタジー世界に容易に入り込める、作品です。
白雪が好きだけど表立って表現できないゼンの苦悩や、白雪の思いなど、王道な話なんですが新鮮に感じられました。
新キャラも登場し、益々物語が広がっていきますね。
どんどん続いていきそうな、作品です。
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