古き良きAVGの灯を守り続けてくれている数少ないシリーズ作品。
今作は選択肢によるストーリー分岐、時おり試される謎解き要素、いい加減な対応をしているとゲームオーバーになる適度な緊張感など、AVGとして良い意味で原点回帰した感があり、懐かしいプレイ感覚でありながらも完成度の高い仕上がりになっている。
ただ、個人的にシナリオはいまいち。各キャラの心理描写はしっかり描けているが、ちょっと「紋切り型」と言うか、泣かせようとする意図が見えてしまうベタな人情ドラマにちょっと鼻白むところも。これと言って本格的な謎解き要素も、不可解な殺人事件も起こらず、全体的にミステリアスな緊張感には欠けるシナリオだったのは残念。新たに出てきたライバルキャラもイマイチ魅力薄。対決も未決着のままで、いかにも「次回にも出ますよ」と言う感じのラスト。
また、今回で神宮寺と洋子さんの声優が新しい人に変わってしまったのも残念。しかもかなり違和感のある声で、聞き慣れていないと言うよりも、ふたりとも根本的に声の「キャライメージ」が違う。
「謎の事件簿」が一作しか入っていないのもガッカリ。
こうした人情ドラマも悪くはないが、そろそろハードボイルドなサスペンスミステリーに耽溺したいところ。
神宮寺シリーズの小説を初めて買いましたが率直にいいですね。
自分でJAZZのCDをセットしコーヒー片手に読み込めばゲームでお馴染みの雰囲気に浸れます。
登場人物 神宮寺・御園・熊野ら個性的なキャラも、イメージそのままに生き生きと描かれてます。
この小説は活字の間に隙間がある為、小説慣れしてない人にも見易く入りやすい状態です。
ただ本のサイズが小説としてはやや大きいと感じました。
個人的には内ポケに入り手に馴染める文庫サイズでもう少しお安く出してほしかったです。
PS時代以降、イマイチぱっとしなかった「探偵神宮寺三郎」シリーズ。そんな中で「久しぶりに私が好きだった神宮寺を見た!」と云う気持ちになれました。
新宿という馴染みの街を舞台に展開される事件は、一つの悲しい出来事を経て大きく動き始めます。誰もが傷付くだけだったかもしれない事件。誰もが苦しんで終わるだけだったかもしれない事件。その事件の最後に光が射したのは―――最後まで彼女との依頼を果たそうとする、最後まで彼を救おうとする『探偵・神宮寺三郎』の存在があったからだと思います。
「夢の終わりに」「灯火が消えぬ間に」が好きな人にはお勧めの作品です。
ゲームをやった人には、曲と共にゲームのスリリングな展開がイメージとして伝わってくるので、
神宮寺シリーズが好きな方には堪らない内容になっています。
私は特にこのInnocentBlackが大好きで、何度もやってはクリアして神宮寺の世界にどっぷり
浸かっていましたので、余計に一曲一曲に対して思い入れがあり、大事に聞き込んでいます。
正直ゲームのサントラなので、一度でもゲームを体感して、神宮寺シリーズの世界を味わった
後に聞いた方がよりこのアルバムの良さがわかるのではでしょうか。
このゲーム自体とても完成度も高く、サブのミニゲームとかも結構面白いので、是非ゲームソフト
の方も手にとって見て貰えればと思います。
昨日の夜に買ってひとつのストーリーだけプレイ。相変わらず渋い独特の雰囲気が今回も健在で、夜布団で横になりながらやると
ちょっと怖さを感じつつもやめどきを失い眠れなくなりました。
今までやってた人は勿論、興味あるなって人は買って損しないと思います。値段もお手頃だと思います。
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