ウルトラQ放送後に「ウルトラQ ザ・ムービー」「ウルトラQ ダークファンタジー」と続編を製作リアルタイムで見た世代としては期待をかなり裏切られた感じの内容ですが、この作品WOWOWで放送されたのを見ての感想ですが、フルハイビジョンのこのご時世、怪獣などはなんとなくハリボテの怪獣にしかCG等もきれいですがオリジナル作品等に比較するとちょっと物足りないものの映像のカラーもオリジナルを意識してかトーンも昔風で内容も怪獣以外の話も多く当時を彷彿させる雰囲気や大人が絶得ることができる正当な続編といえる内容です。オープニングはオリジナルと違いますが音楽は同じで昔のファンを喜ばせます。今回もナレーター石坂浩二だったらなあ。ただ第1巻2話でこの価格はどうも........
帯の著者の写真を見て「ふけたな」と思いましたが、未だに格好の良さは感じられます。 で、本文。最初に結婚を勧める理由が7つあって解説していましたが、目新しさはなく、「それだけかよ」と思いながら読み進みました。が、様々なアドバイスを重ねていくと、とてつもない非常識人間が結婚することになります。 で、やがて気がついたのは、本書は著者の行動や生活を肯定するエッセイであるということです。真面目な啓蒙書ではないと思って読み始めると、本来の皮肉屋の視点がとても面白く感じられるようになりました。ラストの女芸人との噛み合ない対談などは、そうとうきついブラックジョークのように思えてきます。 あとがきに記載された著者の門限とその顛末を読んで、上記の思いをさらに強く感じました。
「人文社会科学」「日本文学」「海外文学」からそれぞれ50冊ずつ=計150冊、いわゆる「古典」と言われる本で日本語訳が出ているものを、「必読書」として紹介するブックガイドです。冒頭に、「なぜ今、古典の必読書リストを作成したのか」について選者たちの解説と座談会が掲載されており、その後に、150冊それぞれについて1ページずつの解説がついています。
いわゆる「必読書」リストって、大学の先生が学期の始めにプリントで配ったりするし、東大教師が新入生にすすめる本 (文春新書)なんて本も出ていますが、ほんとに幅広く「書物の世界」を見渡したいと思った時、私は本書がこれまでで最も参考になりました。
ちなみに本書が取り上げている150冊の作品のうち、私が既に読んだものは現時点で62作品、150人の著者名で数えると74人は何かしら著作を読んだことがありました。まぁ全部読むつもりはありませんが、100冊目ぐらいまではこのリストを埋めていってもいいかなと思います。
選者に浅田彰や柄谷行人が入っていることからも分かるように、150冊リストを見ると昔流行ったポストモダン風のバイアスはたしかにある。それに、そもそも古典のブックガイドなんか作って、読んでる/読んでないで人の教養レベルを判定するなんて、野暮だとも思う。
それでも、全体として本書はけっこうオーソドックスに、「ああ、これは読んどいた方がいいよね/読もうと思ってたんだよね/ふつう読むよね」的な古典が選定されていますので、べつにケチをつける必要はないでしょう。もちろん誰しもが、「あれが抜けてる」「これは要らん」といったツッコミを入れたくなるのは間違いないし、そういう議論もそれはそれで楽しい(笑)。
でも逆に誰だって、この150冊リストの中に、「読んどいた方が良いと思う本」を50冊ぐらいは見出すんじゃないでしょうか。私は、柄谷氏などの普段の主張とは正反対の本をよく読むのですが(笑)、それでもこのリストに関してはけっこう参考になるなと思いました。
柄谷行人が解説でこう言っています。
「われわれは今、教養主義を復活させようとしているのではない。現実に立ち向かうために『教養』がいるのだ。カントもマルクスもフロイトも読んでいないで、何ができるというのか。わかりきった話である。われわれはサルにもわかる本を出すことはしない。単に、このリストにある程度の本を読んでいないような者はサルである、というだけである」
こういう古臭いことを言うと批判する人もいると思うのですが、まあけっこう正しいんじゃないでしょうか。私は半分も読んでないのですが(笑)。有無を言わせずとりあえず読んどけっていう本はやっぱりあると思います。
柄谷行人は雑誌(『論座』)で昔、「人文書を読みたいという人がいたら、ひとつだけ忠告したいことがあります。それは、古典的な文献を原典(翻訳でもよい)で読め、ということです」と言っていました。人文書の要約や入門書の類いは読んではいけない。古典を原典で読んでいると、理解できてはいなくても案外内容は忘れないものだし、生きている間に後から理解が深まったりする。入門書や要約で読んでしまうと、そのような成長はあり得ないし、内容もすぐに忘れてしまうのだと。これはけっこう同感です。
岩田さゆりの小悪魔的な存在感が良い。島田氏もそれなりに大学教授っぽくて良かった。音楽も映像にシンクロしていて秀逸だ。一度聞いたら心に残るサントラもしっかりゲットして毎日BGM的に聞いている。ブルーレイで観ると冒頭のブルーな情景がとても印象的だ。往年のATGの名作にも劣らないお勧め作品です。
『僕は模造人間』『天国が降ってくる』の系譜にあるこの作品。
これらの本に中学生時代に出合っていたら、
いろんな意味で救われただろうと、思ってしまう。
こういった青二才小説こそが、国語の教科書に載るべきであろう。
近ごろの島田作品は、青二才の臭いがない。
ぜひ、このころのリビドーとルサンチマンを混ぜ合わせて
化学反応をさせたような
勢いのある作品を再び書いていただきたいものである。
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