この著者は、「フィボナッチブレイクアウト売買法」(邦題)の著者である Robert C. Miner から手法を学び、それを先物の短期トレード向けにアレンジしてトレードをしているようですので、内容的には「フィボナッチブレイクアウト売買法」とかなり重複しています。
しかしながら、本書では「なぜそのようにするのか」という解説があまり多くなく、著者の手法を簡潔に説明した後は、そのケーススタディとなる具体的なチャートをいくつも示すというパターンで進んでいくので、内容はさほど濃くないと言わざるを得ません。
そういった意味で、個人的には、トレードプロセスが体系的に解説されている点において、「フィボナッチブレイクアウト売買法」の方をお勧めします。その上で、「フィボナッチブレイクアウト売買法」を一通り学んだ後で、そこで身につけた知識を実際のトレードや短期トレードに活用するためのヒントを探す際に本書を読むとよいかもしれません。本書で紹介されている手法の方が、「フィボナッチブレイクアウト売買法」の手法よりも、(類似点は多々ありますが)具体的かつ実戦的だと思いました。
ジャケットの写真は「猿の惑星」みたいですが中身は本当に素晴らしいです。オペラは総合芸術なので、歌と演奏が良くても演出が気に入らないとか、歌手が役のイメージに合わないとか、細かいことを言い出すと完璧な上演に巡り合うのは難しいと思います。その点、オペラ映画は俳優と歌手を分けられるし、ロケも自由にできる点が良いと思うのですが、私としてはこの映画は100点、申し分のない出来だと思います。
歌手もオーケストラもいいのですが、口パク(?)で演じている俳優さんたちがイメージ通りで、イーゴリは雄々しくカッコ良く、ヤロスラヴナは美しく気高く、コンチャクは敵ながら天晴な武将で、ウラジーミルは少し頼りなく、コンチャコヴナはエキゾチックに、実によくはまっています。何よりいいのはロケと舞台装置で、中世ロシアの城塞都市や、ポロヴェッツ人の根拠地であるステップ地帯の広大な風景、そして彼らの天幕生活や衣装などが良く再現されていて、その雰囲気と迫力はオペラ上演では望むべくもないものです。時代考証を手掛けたのがソ連時代を代表する偉大なロシア文化史家、ドミトリー・リハチョフですからそれも当然かもしれません。有名な「韃靼人の踊り」も素晴らしいバレエの振り付けで、当時のソ連芸術界の底力と気合を感じさせる作品に仕上がっています。
原曲に比べると、省略された部分がある一方で、最後にイーゴリの再出陣の場面が加わり、兵士は笑顔で出陣し、合唱は「軍に栄光あれ」との歌詞で終わっています。「愛国的」なストーリーに仕上がっているのはブレジネフ時代の空気を反映したものかと思いますが、アジア系のポロヴェッツ人との戦いに出陣していくロシア兵の姿に、映画ができた1969年にあった中ソ国境衝突の影を見てしまうのは私の勘繰り過ぎでしょう。確かに画質・音質は決してよくありませんが、それを差し引いても見ごたえ十分。是非多くの方にご覧いただきたい、素晴らしい作品です。
かつてシアターテレビジョンでも放送されていましたが、
何度見返してもすばらしい壮大な出来栄えです。
「韃靼人の踊り」は、実は歌詞がものすごく泣けます。
単品でも、合唱なしではもはや聴けません。
馬を走らせ、弓矢を飛ばして火を放つのも野外ロケならでは。
箱物の劇場では絶対に真似ができません。
これほどの演出を日本の劇場で再現するとすれば、
青森県の「つがる地球村円形劇場」ぐらいのものでしょう。
(どうせなら日食のある日時に上演してもらいたいですよね。)
あ。汗(ハン)の娘、思いっきり肉食系ですよ(笑)
「イーゴリ公」は遊牧民族と戦った中世ロシアの英雄を主人公とした作品である。「ポーロヴィッツ人の踊り」は古くは「ダッタン人の踊り」で知られた曲であるが、民族的にはポーロヴィッツ人が正しい。
捕虜になったイーゴリ公にハン(遊牧民の首領)が自分の力を見せつける宴会シーンで演奏される曲である。この説明からはハンを称える勇壮なメロディを想起するが、ハンに遠方から連れてこられた奴隷の踊り子達の望郷の念も込められている。哀愁と強烈さという多彩なメロディが特徴で、ロシア音楽の奥深さを感じさせる。
\3000でこの収録時間・収録曲目は、かなりお買い得感有り!! 自分はクラシック初心者ですが、多くの曲数を少しづつ聞くより、1つの作品をきちんと聴きたいと思っていたので、このCDを見つけた時は即買いでした!
1つだけ改良したら良いと思った点があります CDの個別ケースが不織布とビニールで出来ている所までは良いのですが、 それぞれのケースの蓋部分に糊付けがされていて、CDの出し入れがしづらいι 糊付け無しで良かった気がします 自分は家で聴くので、そう思いましたが、持ち歩く人には便利かもです
この事を含めたとしても、本当に買って良かったと思います
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