映画、「メン・イン・ブラック」で、トミー・リー・ジョーンズ扮する捜査官「K」がいう。「大手紙はでたらめばかりでタブロイド紙のほうが真実の報道をしている」と。 本書はタブロイド紙ではないが、良心的な医療関係者等の良識的なコメントをまとめたものだ。 日本の大手メディアのスポンサーに対する芸者的体質に辟易している方々には釈迦に説法かもしれないが、メディアリテラシーをちゃんと獲得できている人の少なさに驚くばかりだ。
10年前インフルエンザは流行性感冒という名だったとおもう。だが、いまは恐ろしいウィルスが冒す恐ろしい病気になってしまった。 昨今のインフルエンザ騒動に一縷でも疑問がある人は本書を一字一句漏らさず熟読する事をおすすめする。 本書を読み終えたとき、医療分野での確かなメディアリテラシーを獲得している事だろう。
インフルエンザになるとタミフルを飲む、これはすでに一般化していることのように思う。
だが、あるテレビ番組で、風邪に薬は必要ない、インフルエンザも同様だ、という医師の発言を聞き、薬に対する抽象的な疑問について真剣に考えるようになった。もちろん、薬すべてを否定するつもりはないけれど、飲む必要のない薬なら、飲まない方がいい。それでも、タミフルを飲まなかったらインフルエンザ脳症になる!というような話に対して、何の情報も持たない私は口を閉じることしかできなかったけれど、この本を読むことで何らかの情報を持つことができた。
たとえば、インフルエンザ脳症(高熱による脳症)というけれど、発熱による脳症のほとんどはインフルエンザシーズン以外で起こっている。つまり、インフルエンザと脳症はかならずしも結びつけられるものでない。また、これらの発熱による脳症は、ある薬を止めることでアメリカでは劇的に改善された(逆に薬によって引き起こされ、それについては現在はすべての医師が見認めるものである)、など。
もちろん、一冊の本ですべてを決めることは危険だが、有無を言わせない一般論に対して、反対意見として読んでおきたい本だと思う。興味がある人はぜひ。
去年、同じ出版社さんのインフルエンザの本を購入しました。熟読した上で、インフルエンザの予防接種を受けることの危険性を感じ、小学1年生の息子に、ワクチン接種をやめさせました。ワクチン接種をしたのにインフルエンザにかかったお友達もいたなか、息子は元気に冬を乗り切りました。
今週はじめから、タミフルの副作用で亡くなった方の報道を聞き、ちょっと心配になり、インフルエンザの最新情報を知りたいと思い、この本を購入しました。
今回の本もワクチンや薬の副反応等、わかりやすく書かれていて、自分の考え方に自信がつきました。その上、テレビ報道で騒がれていたタミフルを服用した後、突然死した方の内容を、発表した浜六郎さんご本人が、詳しく書かれていて、ビックリしました。
子供に本の内容を話してあげると、「インフルエンザにかかったらゆっくり寝てれば治るね」と心強いことを言ってくれました。
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