1910年のメキシコ革命の指導者の一人であり、メキシコの国民的英雄であるエミリアーノ・サパタの戦いを描いた作品だが、メキシコの貧農と地主の横暴の問題が『怒りの葡萄』のそれと似ていたため、このテーマがスタインベックの注意を惹いたのであった。また、1936年前後に流行していたテーマでもあったという。スタインベックは詳細な調査を行い、サパタの知人にも直接取材して、サパタの結婚証明書を発見するなど大きな成果を上げた。ここにはエリア・カザン監督の映画「革命児サパタ」の脚本と、それに先立つ脚本風ドラマの二作が収められている。映画の背景となった事柄及び作者の意図やアイデアを詳細に記しているので、これを読んでから映画を観る、あるいはその逆にすると理解が深まる。特に呪術師については「忘れられた村」(全集7)も大いに参考になる。ここで知り合ったカザンが後日映画「エデンの東」の監督を行うことになる。「ノーベル賞演説」とは関係ないのだが、スタインベックのノーベル賞受賞について「優れていたのは昔の作品だった」と批評家達から反発があったという。(「年表」(全集20))日本人全員に対して与えられたかのようにこぞって褒めたたたえる日本では、全く考えられない反応である。
この映画はメキシコの革命の英雄エミリアーノ・サパタをマーロン・ブランドが演じ、エリア・カザンが監督した、伝記映画です。 サパタという農民の味方、マーロン・ブランドという天才的役者にしてやはり弱者・被差別者に目を向けてきた思想の持ち主、そして、才能に恵まれ数々の名作を世に出した巨匠でありながら、レッド・パージというアメリカの大きな汚点のひとつの時期に仲間を裏切った人として最後まで世間から攻撃されたエリア・カザンという人物。この3人の複雑な人たちがこの作品に絡まっているので、彼らのことを多少なりとも理解して、その上で注意深く見て考えて、教えられることが、あるのではなかろうか、と感じます。 しかし、今はまだ、この映画を見ただけの感想を書くと・・・ すばらしいです!とにかく、マーロンの演技は、波止場でオスカーを取る一つ前の作品ですが、どのシーンもすばらしいです。なんとなくメキシコ人風のメイクにして、ごちゃごちゃ理屈を言わないで、正直で働き者の農民が当たり前の幸せを得られるように、命を張って戦いに明け暮れます。その、短気で純な男の、天才的革命家、の行動、生きる様子を鮮やかに演じています。 サパタの恋も描かれていてお金持ちの娘に惚れていて結婚を申し込んで断られるのですが、その時、彼女の手を持って、それを見つめます。あれは・・・俺はお前に惚れているんだ・・・の男の女に対するアピールの、すごーく効果的な、有効な手段であるわけですが、それを別にプレイボーイに教わったわけでもなかろうに、自然とやってのけます!!! また、最後ワナにかかるのですが、悪い予感を感じて妻が彼の馬にすがり付いていかないで、ととめようとするのを、彼女を地面に捨てて!!行ってしまうのですが・・・ああいうの、男は愛する女にやってもらいたい、と思うのですが、女はどうせ言っても聞かないのに、すがっても無駄だ・・・と思ってすがるの嫌なんですけれども・・・でも、でも、マーロンなら、というか、あのサパタ、あの純粋な稀有な男であるなら・・・!!!すがって地面に捨てられてでも、すがって止めたい!!!と思います。そう思わせられる男は、この世にほんの少ししかいませんよ!! 男女ということでは、農民のせりふの中に、土地は女といっしょだ、長く一緒にいると自分のものだ、と思うようになる、というのがあったのですが・・・なるほど、だから夫は妻をちょっと尊重しなくなるのかなー、なんて、理解しました。 余談はさておきアンソニー・クインがサパタの兄の役で、すばらしい演技を見せています。 兄弟ながら、資質の違い、そして、男であるなら、尊重されたい、というプライド、など、大人になるとわかる立場の役を見事に演じています。革命の中で、いろんな人がいろんな立場で動き、そういう大人な複雑さも、描いていきます。 それから、革命をすすめていこうとする、アメリカ人のクールな男が最後まで出てくるのですが・・・人を信じず、論理しか信じない、といってのける男・・・あの存在が、おそろしいです。やはり、ここには個人の自由に生きる権利と、権力との一筋縄ではいかないからくり、ということが内包されていると思います。そこで、個人の自由を損なう行為をしてしまうタイプの論理派の人間の存在・・・ 最後まであきらめないのが、強い人間だ。家を焼かれたら、又建てろ。作物を焼かれたら、また植えろ。子供を殺されたらまた子供を作れ。自分の土地は自分と子供の命をかけて守れ。・・・・うーん、サパタが最後に農民達に言うこの言葉は、エリア・カザンの心情をぬきにしては、語れないかも。 サパタは、革命の中で、意見の違っていった友達を、自分で殺す(処刑)はめにもなります。 最後がまた、・・・過酷な運命ですが・・・ブランドの主演映画では、歴史にある過酷な出来事を、結構容赦なく描きます。目を背けないのです。 王制が滅び大統領制になっても、今度はその大統領が民衆を抑圧する。そして、彼を追い出す革命が起こる。メキシコもたくさんの農民が殺され大変な歴史ですが、今それがアフリカや中東で起こっている。 この映画は、演技者の演技はすごいし、出てくる人物たちのそれぞれの思惑と悩み、そして、権力と革命とは・・・ということをそれぞれに考えることをさせる、深い、問題作ではないでしょうか。
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