厳し目の評価が続いているが自分としてはさほど悪くは感じなかった。アニメの改悪に比べればこの程d(ry
確かに我々の知っている蒼天曹操との再会は果たされなかったが、同時に新たな蒼天曹操との出会いでもあった。後書きにあるように著者は連載終了後に全編読破したことから、モーニング連載とコミックスを追いかけながら蒼天曹操達と時間を共にすることが出来なかったのだろう。特に連載中の彼らの息遣いを感じ取れなかったことはもったいないの一言だが、逆にそれが蒼天曹操の心の内面を描くという一見不可能な作業を可能にしたとも思える。特に“オス”のマンガである蒼天航路を女性が描くとこうなるという点でも非常に楽しめる内容だった。
これに懲りずにこういった企画なら続けていって欲しい。(ただしアニメ化はなしで)
この作品に関しては純粋に小説として読むのが適していると感じました。 王昭君の歩んだ数奇な生涯を素直に感じ取ることでこそ、この作品を読んだ価値が増すのではないでしょうか。
藤先生が、久々に中華風活劇を書いてくれた。
物語はその題名通り、秘宝『皇帝秘文』にまつわる人間模様。 主人公の秋兄こと無敵の男装の麗人やら、盗賊の女頭領やらの威勢の良い女子を含め、オカマの怪力僧侶だとかヤクザのお坊ちゃんだとか、彼女の初期のシリーズ『開封死闘演舞』のような個性あるキャラ達が、気持ち良いほど剣を振り回し奔走してくれる。 特にこの主人公のカッコよさは、ツボだった。
『開封死闘演舞』といえば、この小説の脇役が『開封〜』の主人公同じ名前の芙蓉棚という女劇団(宝塚?)の女優だったり、ファンをニヤリとさせる演出も憎い。
是非続巻が出て欲しいものである。
この主人公のカッコよさは、女性読者にはたまらないのでは?
男装の麗人、女剣士、中国活劇 のキーワードに萌える方にお勧めの一冊。
丹波屋が持ち込んできた美涼の縁談、相手は旗本の嫡男で道場主という触込みの倉本典膳ですが、 何故か道場は小さくてみすぼらしい、そしてまた弟子もいない様子。 隼人正の縁談相手に向けられたグチが、娘である美涼を奪われたくない父親としてのグチなのか、 将又、美涼を一人の女性として想う男性としてのそれなのか微妙です。
一方、江戸を荒らす凶悪な盗賊団が出現します。 高貴な生まれであるが故の心の屈折が生み出す身勝手な事件が罪もない人々の命を再び奪います。 その盗賊の頭の名が隼人正の心の中に眠る今は亡き許嫁「美里」を呼び起こします。 度々30年前の出来事を絡めながら物語は展開します。 盗賊団に秘められた謎、それがもし表沙汰になれば徳川家をも揺るがす大事件となります。 容姿に恵まれたばかりに、とある女性に岡惚れされた隼人正が、巻込まれた30年前の悲惨な事件。 この決着を彼はどう着けるのか?
相変わらずの「隼人正」「美涼」「竜次郎」のおとぼけ振りというか、 腹の探り合いというか、会話や行動が面白く描かれております。 二人の間にある師と弟子、父と養女の関係、そして大きく離れた歳の差の為か、 お互い素直になれない隼人正と美涼の関係が、発展するのかしないのか?それも楽しみなシリーズです。
読み進めるほどに、主人公「王昭君」の生きた世界へとどんどん引き込まれていきます。 今まで断片的に知っていた「王昭君」という女性を少し違った角度から見ることができました。そして、その「王昭君」をとりまく人々の心の描写も巧で登場人物に深みを感じます。 女性の生き方が問い直されている現代に生きる私たちだからこそ、彼女の生き方を読んで考えさせられる、そんな小説です。 歴史小説に興味がある人はもちろんですが、たくさんの人に生き方について問いかけている小説ではないでしょうか?
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