GRP期のリッピントンズのベストアルバム。
代表曲の#2他#3、#8、#10など人気曲が揃っている。
アルバム未収録の#1、#6も収録。
個人的に気に入っているナンバーが入っていなかったのは残念だが、
おいしい所はきちんと揃っている。
リッピントンズ最盛期の音をパッケージしてて、
う〜ん、いつ聴いても心をときめかされる。
夏の日は勿論、ドライブに最適なアルバムだろう。
尚このアルバムを持ってGRPを後にし、
自己レーベル、ピークと共にウィンダム・ヒルに移る(現在はコンコードを親会社としている)。
以後メンバーを固定し始め、音楽性も変わってくる。
僕はリピントンズ全部持っていますが、これも進化の過程と思います。 今回のアルバムはドンとした派手さはないですが、フリーマンらしさは出ていますね。 Jeff kashiwaのSaxがないのはその構想に合わなかったのでしょう。 僕はフュージョンのCDはほとんど持っていますが、どれにも波があるものです。 これもリピントンズの作品と受け止めておくべきでしょう。 何回でも聴いているとだんだんこのアルバムの理解度が高まってきました。
テキサス出身のギタリスト、マルチ・プレヤー、作曲家、ラス・フリーマン率いる
リッピントンズ名義では、スタジオ・オリジナル・アルバムとして16作目です。
ソロ・デビュー作、ノクターナル・プレイグラウンド以降音楽のスタイルを変えることなく
今年でまる25年、彼の音楽的アイデンティティが理解できない愚リスナーはマンネリ或いは
プレイが昔に比べて・・・等と酷評する。
ひけらかしたくなるインプロビゼーションをそぎ落とし、アメリカン・スムースの命とも言える
エア・プレイを強く意識した、B.G.M.的 ながら音楽に徹したその高度な音楽性には新譜が
出るたび感服する。
彼等のアルバムにおいて評価軸として適切に機能するのはメロディのクオリティではないだろうか。
・・・で今作、メロディのクオリティは近年稀にみる出来。南仏の海岸エリア、コート・ダジュールを
アルバムの冠にしているのだけれど、スパニッシュ、中東、を思わせるフレーバーもしっかり
押えた感じで南フランスを中心とした地中海文化をまとめた、ラテン音楽といった感じでなかなか良い。
もちろん全曲ラスのオリジナル、オープナーとクローザーのみ奥様のヤレド・レオンとの共作。
全10曲 約40分 と彼等の全ディスコ・グラフィーの中で最も短い作品。
|