思いの外、小さかったですが、本を開けると音色は本物で美しく、手巻きで音を奏でるので速さの調節が出来、自分が演奏しているような感じがして楽しいです。12歳の女の孫の誕生日プレゼントにと買いましたが、孫もきっと喜んでくれることでしょう。曲を聴くと、映画の中のシーンが浮かんで来ます。
日本で初めてのハルダンゲルヴァイオリニスト、山瀬理桜さんによる作曲と演奏による美しい全7曲、約17分のサウンドトラック。
”水ぐももんもん”はご存じのように三鷹の森ジブリ美術館にて上映された宮崎駿監督作品。
アルバムはジブリ美術館でしか購入することが出来ません。
が…定価は1,000円です。
異様な高値で出品されていますが、定価を踏まえて購入することをお薦めします。
因みに私は2011年12月に300円で購入しました。
ギニアの村落を舞台にした赤ん坊のキリク(神木隆之介)と魔女カラバ(浅野温子)の知恵比べが、すれた都会人の心をホノボノとさせてくれるアニメーションだ。藤城清治の切り絵を思わせる平面的な絵は、素朴な村人の生活風景描写と実にマッチしている。
TVゲームのメッカ日本においては、CGでなければアニメにあらず的な風潮が見られるが、そんなお金をかけなくても内容で十分に勝負できることを、この作品は文明に毒された我々に教えてくれるのだ。
お腹の中にいる時から母親に話かけることができたキリクには特殊な能力がある。魔女カラバがしかける村人への嫌がらせ魔法を察知し、ちょこまかとした素早い動きで被害を食い止めるのだ。やがて、「魔女は何故いじわるをするのか」という根本的な疑問にたどり着いたキリクは、お山に住む賢人に会いに行くのだが…。
フランス人監督ミッシェル・オスロが、幼少期の実体験を元に書き上げた原作を自ら脚本化したという。キリクがお手柄をたてる度に村人が歓び踊り回る様子は、実際にそこで生活した者にしかわからないオリジナリティを感じることができる。この映画の日本語制作を担当したジブリのみなさんも、ハリーポッターもどきの外国物ファンタジーにばかりかぶれていないで、日本独特のオリジナル・アニメーションを是非子供たちにみせてほしい。
コレはただ回って音を奏でるだけの豚だ。
だが、国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ぶぐらいなら ただ、回ってるだけの方が幾分かマシだぜ。
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