たしか中学の正月明け、コタツで母親と一緒にみて
面白さにグイグイひきこまれ、はまったのを覚えています。
以来、向田邦子は私のなかでお気に入り脚本家になりました。
ドラマとしてもあの緊張感を凌駕するものはいまだ無し。
しいて言うなら、同じNHKでやっていた佐々木昭一郎氏
の映像詩「ユートピアノ」(だったかな?)ぐらいです。
当時NHKがいかに高レベルだったかがわかります。
なんとかスガコなんかと同列にできない、まさに日本ドラマ界
の金字塔といっていいと思います。
お正月に山本五十六を見逃したので(違う映画を観ただけですけど)戦争映画「日輪の遺産」のブルーレイを買いました。
ゴールデンスランバーや武士の家計簿で主演した堺雅人が主演です。
脇役も豪華で中村獅童や八千草薫、僕が個人的に知り合いの麻生久美子ちゃんなんかも出演してま
す。
岡山出身の八名信夫と八千草薫が現代で回想するシーンから始まります。
でも戦争という時代背景はあっても戦闘シーンはありません。
終戦時マッカーサーの残した財宝(現在の価値にして200兆円)を日本陸軍が秘密裏に入手して隠しておく作戦をたて、堺雅人演じる真柴少佐に託します。
ドラマの脚本としてはいいカンジですけどラストシーンが昭和のSF映画みたいでちょっと残念でしたね。
『八千草薫以外の人にも見えてるじゃん!』って突っ込んでしまいました。
全体的には戦争映画ファンには物足りないデキですけどメイキングは凝ってます。
現代のシーンと戦争中のシーンに分けてメイキングも収録されてる力の入れようで、こっちがメインかと思うほどです(笑)
購入を考えてる方は無理してでもブルーレイにするべきですかね。
ストーリーとしては問題の財宝を「どうした」は描いてましたが、その後「最終的にどうなったのか」まで描いて欲しかったですね。
これはオペラへの初心者が、けっして最初に見てはいけない”蝶々夫人”だと思います。これは劇場の録音ではなく、映画と理解した方がいいと思います。歌手と指揮者の名前にひかれて購入し、私も最初にこれをみた時は、絶句してしまったほどの演出です。オペラの闇のそこ深さに、度肝を抜かれたほどの演出です。また、日本と西洋との間にあるあまりもの距離に、オペラを日本人が見るということの意味を、問い直させるほどの演出です。この盤については、あまりものショックでしょうか、ほとんど日本では言及されることがないようです。興味のある方は、許光俊大先生の”オペラ大爆発”も併読してください。でもこれを最初に見るというオペラ初心者は、それはそれで、”素晴らしい経験”を味わうことになり、他の人には想像もできない、オペラの世界への初めてのかかわりがもてるわけで、それもまた素晴らしきことなのでしょう。
|