どことなくユーモラスにみえる、きのこの群生のような、南米チリはアタカマ砂漠のALMA電波望遠鏡。カラー写真がたくさん入った本書は、その日米欧の共同プロジェクトに当初から携わってきた石黒博士による、中高生向けの概説書、という体裁になっている。光線よりは波長が長く、しかし電波のなかではそれが短いミリ波、サブミリ波を高精度でとらえるこの望遠鏡の由来、仕組み、可能性について、できる範囲で分かりやすく解説したもので、一部、難解な箇所もあったが、全体としてはたいへんに面白く読むことができた。現代の天文学には、数学および化学の知識が不可欠、ということが理解できただけでも、収穫(当たり前かもしれないが)。
南極での男8人の共同生活。 主役はもちろん料理人である西村淳さんですが 物語の中の本当の主役は「食事」 物語の中で西村さんが「皆様、お昼になりました〜」と自転車に乗りながら 呼びかけるシーンに使われる音楽は「ワルキューレの騎行」 あのスケール感あふれるクラシックがこの物語の中で いかに食事が偉大なものであるかを表しているようです。 そして、主役の西村淳を演じる堺雅人さん。 もう、映画の撮影である事を忘れて、ひたすら料理を作る事に没頭しているとしか 思えない真剣な表情がとても素敵です。 あと、個人的には字幕をONにして鑑賞する事をお勧めします。 何気なく聞き逃してしまいそうな隊員たちのセリフも 字幕でしっかりチェックしながら見ると面白さが倍増しますよ。
堺雅人、香川照之、濱田岳などなど、演技達者な役者のそろった本作の見所は、他のレビュアーが書いているように、奇想天外な展開の中での人との触れあいにある。
だから、結構唐突にいろいろなところで助けの手が出る。
これを良しとするかどうかで、本作に対する評価が違ってくるだろう。
いろいろと不自然なところがあるのは確かだ。
だが、それはぜひとも容認してほしい。
ご都合主義で良いのだ。
本作の本質は、そんなところにあるのではない。
まさに、ノンストップで話がどんどん進み、あれよあれよという間にラストまで引っ張られる。
ラストで待っているカタルシスと、何とも言えない爽やかさは最高だ。
確かに、裏がいっさい説明されないという不満はあるだろう。
だが、そんなことは、一人一人が適当に考えれば良いことだ。
一人の男の絶望的な状況と、そこからの脱出に直接的間接的に関わる人々との触れあいにこそ、本作のポイントがある。
そして、濱田岳だ。
いいね、いいよね。
あの親子もあれだったしね。
見た人は分かるだろうけど、なかなかもどかしい表現なのは勘弁して欲しい。
ネタばれしたくないからね。
とにかく、傑作だ。
とても時間が短く感じられた。
いきなりではなくすでに21年前のプロトタイプガンダムの説明書の解説に記載されてた設定に基づいて作られた作品なんですよね。 ダラダラとなどしてなく、楽しく読めました。
本の出版流通界で、18歳から生きている財津正人氏の「本」への熱い思いが伝わってきます。
「街角の本屋さん」の減少は、何を意味しているのでしょうか。
出版の流通で、入荷、返品、支払、返品相殺の仕組みなど、具体的な書店経営の裏側を知ることができました。
対面販売のリアル書店と、ネット書店「アマゾン」の比較から書店のあり方が問われてもいます。
p133 日米の出版界の違い
p135 とめどなく対面から遠ざかるリアル書店の愚
p136 限りなく優良リアル書店に近づいてくるアマゾン戦略
p139 書店の万引きは本当に深刻なのだ
p170 電子書籍はどこまで紙の本と置き換わるのか
それぞれの課題に関心のある読者には、著者と対話するような問題意識で、この本を読むことができます。
アマゾンの魅力の一つ、アウトプットの部分「レビュー」を取り入れた魅力が大きい。
本のある日常生活を楽しむ読者として、これからの方向性を考える参考になります。
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