日本の諸葛孔明こと竹中半兵衛の36年の人生。私は高校生の頃、この本を書店でパラパラ読んだら止まらなくなり、店頭で60Pまで読んでしまい、結局買ってしまった。当時、本を最後まで読んだことが無かった姉が、勢いで全部読んでしまったほど面白い。
お市の方とのロマンスなど、やや創りが多い印象を受けるが、小説としての面白さは高い。と、いうよりも題材が良いのかもしれない。青瓢箪のウツケと呼ばれた色白の美男。そのくせ難攻不落の稲葉山城を、手勢17名で落とす快挙。そしてすぐに城を返還した潔さ。プロセスこそが生きる張りという人生観。とにかくもう、こいつがカッコイイ。
歴史小説が好きで、かつ未読の方は折あればぜひ読まれたし。 何んといってもこれぞ隠れた名著。
実在人物を配しながら家光暗殺計画を阻止するための集団(一味)の活躍が面白く描かれている。意外な人物も現れ守り立てている。歴史小説153作品目の感想。2008/08/28
前ですが、小説の『木枯し紋次郎』に ハマッていました。 そのきっかけが、この第一巻『赦免花は散った』でした。 偶然、本屋で目にして興味本位で購入。 テレビシリーズの存在は知ってはいましたが、放送自体は 見たことがなく、「あぁ、あの時代劇の本だ・・・。」くらいの印象。 それが読んでみると、これが面白いのなんの!。 あっという間に読み終わってしまいました。 一話完結の物語ですが、個々の話ごとに見事な展開、あっと驚く 結末が用意されていて、まったく飽きる事がありません!。 特に、『湯煙に月は砕けた』が面白い。 無法者たちが占拠した、温泉宿での一夜。そこで繰り広げられる 密室劇は、緊張感ただよう展開が、最初から最後まで途切れる事無く、サスペンスとしても楽しめる一編。 さらに、テレビでは描かれることが無かった真の第一話、表題作 『赦免花は散った』もファン必見!。 テレビシリーズを見た事がある人も、無い人も楽しめる傑作小説です。
九州で観光レジャー事業に力を入れている青年実業家が、義理の父に稚内のデパート社長にプレゼントする新車のギャランGTOの陸送を頼まれる。
裏日本征服のための視察にもなると快く引き受けたが、それは悪夢の始まりだった・・・
ストーリーは3000キロの道のりを走る途中で何度も事件に巻き込まれるロードムービー的な話です。
ちょっと???な展開もありますが、ニヒルな田宮二郎とオレンジのギャランGTOの組み合わせがかっこよくて最後まで飽きずに観ることが出来ました。
雪で覆われた狭い道路でのトラックとのバトルは迫力があり見てて冷や冷やしました。
まさかトラックを崖から落とすとは思いませんでしたので驚きました。
女優陣も主人公を付け回す謎の女を浜美枝が、崖から身を投げるのを助けられる女を加賀まり子が好演しております。
上記二人の大物女優もいいですが、最初に旅を共にすることになった黒村雪絵を演じた戸部夕子さんがチャーミングで印象に残りました。
ラストに黒幕がわかるのですが、その黒幕の後に出てくる某大物のシーンだけは蛇足に感じました。
そのシーンで田宮さんと監督が揉めたようなことも封入のチラシに書かれてましたが・・・
某大物出演の2分のために無理やり登場シーン作ったって感じでそこだけ違和感がありました。
このシーンで☆一個マイナスしときます(笑)
ダラダラと感想述べて来ましたが、田宮二郎とオレンジのギャランGTOは本当にかっこいいです。
これ見るだけでも買いだと思います。
とてもハイレベルな作品です。タイトルの意味も深い。ミステリー好きなら必読です。
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