アニメファンからみたらちょっと悩む声優陣でしたが、水木先生の原画が見れるし、 ゲームのシステムはわかりやすくシュミレーションゲームみたいでさくさく進むから楽しかったです。なんかお化け屋敷を歩くみたいなシーンもありましたが、必要だったのかな・・・?でもシナリオが原作を知ってる方なら「おやっ」とするところ満載なので楽しめるとおもいますよ!
1969年生まれの私にとって、「妖怪人間ベム」は再放送でみた作品。 私の地元・北海道では、一時期、その再放送の仕方が半端ではなかった。 夏休みの午前中に放送される「夏休みこども劇場」の定番だったし、 遊んで帰って夕飯までに見るテレビ枠でも「トムとジェリー」や「巨人の星」 と並んでヘビーローテーションの作品だった。
その空気を経験した世代なら、 「妖怪人間ベム」については説明不要な作品だろうが、 あきらかに異端で、同時期の日本のアニメーションのタッチからいささかバタ臭い絵柄、 暗い色彩設定、異形のヒーロー像、そして大人たちの異形への偏見・差別。 そんな飛びぬけた異色作を支えたのが、Jazzyな本作のBGMである、 といっても過言ではない。 高島政伸がテレビで折に触れ言っていた「ベムのBGMは本格Jazzだった」 という認識は、私の中にもある。 さて、そのBGMを収録した本CDであるが、 残念なことにBGMのマスターは失われており、 効果音の入ったMEテープからの作成となっている。 しかし「CDで聴ける」というだけでも素晴らしいわけである。 その点を評価。 また、オクラ入りとなった80年代製作版の主題歌、副主題歌、ナレーションも収録。 joysound版カラオケも楽しい。
人に憧れ、人の美しい部分を信じ、報われずとも愛することをやめない。
そういうベム・ベラ・ベロの心はすでに誰よりも人間であったんだと思います。
原作アニメも大好きで、正直ドラマ化はどうよ…と思っていたのですが、思いがけずよかったです。
アニメはどちらかといえば、人間の弱い部分・影の部分を浮き彫りにした悲しいお話が多かったように思いますが、
ドラマは夏目刑事ら温かい隣人をうまく使い、清濁併せ持つ人間と、それを愛するがゆえに人間になれなかった妖怪人間との物語に、上手に仕上げてありました。
私はどちらも好きです。
アニメのラストはやりきれなくて、子供の頃は泣きました。人間に裏切られながら、彼らがそれでも人間を信じようとしていたから。本当に悲しくて…
ドラマのラストも悲しくはありましたが、彼らは悲しみながらも、自らが妖怪人間であることを受け入れることができた。一抹の救いのあるラストでした。
これもまた、私はどちらも好きです。
東京の壁には、妖怪たちの足跡がある。 闇に書かれ、光とともに明らかになる。 無数のタギング。忌み嫌うものと、無視するものの中で作られていく。
世界を司るものは、あらゆる部外者を殲滅させる。 ともに生きる道を選ぶものは、妥協し、仏を受け入れたり、 死ぬまで反抗するものは、平等院へ祭られる。 何一つ、進化しない差別主義。その差別主義を取り込んだ僕らの体は、 いつ、どの選択肢を選ぶのだろうか。
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