この本をパラパラとめくって、何かとても懐かしい気がしました。なぜだろうと考えたら、これは、大人向けの「こども電気なんでも辞典」なのです。 子供の頃、「なんとか百科事典」のような本に夢中になったことはありませんか? 理科少年だったら経験をお持ちの方も多いと思うのです。世の中の何か知らないこと、つまり、電車はどうやって走るの?、電気はどうして伝ってくるの?、ガラスはどうやって作られるの?、テレビはどうして映るの? そんな質問に対して、ページを繰る毎に解決してくれる魔法の本です。 別の角度から見ると、この本の偉大さは、アカデミックな雰囲気を徹底的に排除しながら、しかし、本質を正しく追究している点です。インダクタやキャパシタを説明する際、フェイザーを導入すれば綺麗に説明できるのに、それをあえて雰囲気だけでごまかしてしまう。読者が脱落する「チャンス」を、可能な限り排除しているのです。フェイザーやベクトル表記を知っている学生は、優越感に浸りながら読み進んでしまう。実は、それが著者の思惑なのでしょう。 しかし、生半可な知識で書かれている類書と違うのは、技術の本質をこぼさずに明らかにしている点です。例えば、電圧や電流を「増幅」できるトランスと、能動素子トランジスタの本質的な違いは何か? 前者は電力ゲインを得ることはできないけど、後者はそれができるのだ! 明確な説明です。 ともすれば、最近の学生や技術者は、なんでもインターネット(特に Wikipedia)で解決してしまいがちですが、この書の優れた点は、冒頭から読み進めることによって、体系的な知識を得ることができる点です。また、各所に参考回路例が掲載されていますが、「良い回路」に加えて「間違った回路」が例示され、読者には、なぜそれが間違っているのか、考える余地が残されているのです。 最後に、この本は英語で書かれているのですが、複雑な言い回しやボキャブラリーをできるだけ避けているので、英語の苦手な日本人でも十分に読み進められます。(英語のデータシートを読める技術者なら、問題なく読めます。) また、英語なので細部は汲み取れませんが、非常にフランクな文体で書かれている点にも好感を覚えます。 英語圏の学生や技術者に強く支持されている理由が分かった気がしました。最初、この本に加えて、トランジスタのモデリングやら物性上の働きを述べた本も併せて購入しようと思ったのですが、この本だけでしばらく楽しめそうなことが分かったので、中止した次第です。
サブタイトルにあるように「パパにはオッパイはないの?」「赤ちゃんはどこからくるの?」と突然聞かれたら誰しも一瞬言葉に詰まるのではないでしょうか?
そんな子ども(主に幼児くらい)の素朴な疑問にどうこたえたらいいか、基本的な答えと答えるときの心構えが書いてあります。また、具体的なシチュエーション(子どもがテレビを見ているとき、ベッドシーンが出てきたら?」などにも適切な対処法のアドバイスがあり、参考になります。
うちにも3歳のおチビちゃんがいますが、この本を読んで、自信を持って「その時」に答えられそうな気になりました。
1949に1eが出版されて以来, 62年間で17回の改定を経た18e. 先人の知識の累積を手に入れることができると考えると, 安い買い物です. (数年後に出る日本語訳は恐らく3万前後すると思います) 内科学の教科書としては唯一, 人から薦められます.
世界中で使用されていて, 特に母国語の医学書がないような国では原書で用いられているからか、英語は読みやすいです. 全体としては膨大ですが、各項目の量は適切で, 1 Chにつき大体20, 30分程度で読めます. 項目が多すぎるせいか目次は結構雑なので, 体系的に学ぶというよりは辞書的な使用法が主になりますが, 的を絞れば通読も無理ではないと思います.
各科の専門書には敵わないところは当然あるので, 教科書という域は脱しません. 対象読者も, 内科医が専門外のことで調べたり, あとはGPやスーパーローテ/ポリクリ中の研修医/学生でしょうか.
持ち歩きには向きません: 大きく重いうえ, 分冊間での参照とかあるので2冊一緒に用意しておきたいです. 各部の色分けなんかは17eのほうがきれいだったと思いますが, これは見た目の問題ですし人それぞれですね. Rx部全体に黄色い網掛けが入っているなど、アクセスのし易さは向上しています. DVDは何個か見ましたが, 実技はNEJMのビデオ講座のイメージです. 内科疾患で外科的治療もある場合, もう少し触れていてほしいと感じたことはあります.
本棚で眠らせないようなるべく頻繁に参照するようにしています.
最近なんとなく買ってやってみたのですが、想像以上のバカゲーぶりで笑わずにはいられません。 電源つけていきなり出てきたのが「絶対に真似しないでください」の言葉。 何事?と思い進めてみると一目ぼれした彼女の気を引くために内気な男の子がロウソク吹き消したり、アリ地獄からはいあがってきたり、彼女を守るため暴れ牛をカンフーで撃退したりetc・・・・というミニゲームがたくさん入ってます。 ちょっと難しいのが残念ですが、セガのゲームが好きなら迷わずプレイしてみて損は無いです。 無論バカゲー好きならなおさらです。 音楽もクセになります・・・・ヌヌネノネネノノ・・・・♪(笑)
先日、図書館でどこからか「男の子のからだ・女の子のからだ」という本を見つけ、読んでと持ってきた娘。それは、体の違いだけを説明しているもので、彼女の疑問を納得させるものではありませんでした。「なぜ違うのか」それを知りたい様子でした。
そこで、この本をみせると、ページをめくる度に、そっか〜っと納得。どうして男の子にはおちんちんがあるのか、あかちゃんがおなかからどうやって出てくるのか。彼女が持っていた疑問を簡単にしかもさわやかに解決してくれました。
ただ、翻訳本なので、女性器の呼び名がバルバとなっていたり、聞きなれないカタカナが多いところで星-1させていただきました。日本語に適切な言葉がないので仕方ないのかもしれませんが。良書です。
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