戸川純がアイドルとして一番幸せだったと思われる時代のライブ。
表情の一瞬一瞬がたいへん魅力的。
玉姫様、レーダーマンのエキセントリック純ちゃんのイメージが先行しがちだけど、後半の「母子受精」、「少年達」はびっくりするほど素直な唄いップリで
「純ちゃーん」と叫びたくなるほどかわいらしくてよろしい。
ヤプーズのアルバムの中では、わりとテーマが伝わりにくく、楽曲も緊張感はあるもののハジけたところが少ないストイックなつくり。懊悩を歌った2とか4がわりと戸川純っぽい世界で聞きやすい。他の曲は、なんだかピントがどこに合ってるのか、ぼくにはよくわからないのです。 もしかして世間に理解されやすいポップ・ロックを目指したのかな? なんて勘ぐってしまいます。音的にはクオリティ高いですしね。しかし、ぼくには方向が定まらない迷走に見える。それでも10は圧倒的なイメージで聴く者の心臓をわしづかみにすることでしょう。
少なくとも「好き好き大好き」「ヤプーズ計画」は少しでも戸川純ちゃんに興味が持てるなら買ってください。そこに加えるなら「玉姫様」「改造への躍動」「昭和享年」もぜひ・・・
動く戸川純を綺麗に見る事ができる貴重なDVDだと思います。他にゲルニカのライブ版も出てますが、あれは悲しすぎました。 きっと他にも映像が残ってると思うのですが、なんとか世に出てこないものでしょうか?
絶版の本を、みんなの投票によって復刊させようというサイト「復刊ドットコム」で多くのファンのリクエストに応えるカタチで見事復刊を成し遂げた戸川純の写真集。この時期はバンド「ヤプーズ」での活動がメインで、呼応するかのように戸川純のアーティスティックな部分がよく表現された前衛性と大衆性、芸術としてのエロチシズムを併せ持つ素敵なアート作品として楽しめる。写真という視点から見れば、荒木経惟のファンの人にもお勧めできる作品。
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