不条理なんてものじゃない。醜悪で残酷な物語。 ラッシーのような、名犬物語りでも、愛に満ちた愛犬物語りでもありません。 犬をお飼いになっている方や、動物好きの心優しい方には、絶対オススメしません。 読み終えた時は、息を呑み、涙も出ませんでした。 はじめは、愛らしい雑種犬「ティモレオン・ヴィエッタ」の飼い主、コウクロフトというおやじに、 腹を立てまくり、後ろから蹴飛ばしてやろうかねという勢いで、ページを捲り続けた。なんって話しだ!と。大笑いして。 ティモレオンはこの飼い主に捨てられるのだが、それに至る場面では、あまりにありがちな、人の心の変化に、憎しみさえ感じる。 その後続く、家路を辿るティモレオンとすれ違う人々の物語りは、悲しく切ない。不条理にみちている。 「よくある話しさ。人生なんて、皮肉なもんだもん。」とシニカルに本を置けなくなっていたのは、 人々の悲しさを通して、ティモレオンの運命を予感し、愛しくなっていったせいかもしれない。 人間のささやかな身勝手から引き起こされた、悲劇の数々。 この物語りの残酷さこそ、いつかの自分の事の顛末。その結果なのだと、突きつけられているように感じる。 久々に、後あじの悪い、それでいて抗しがたい魅力のある作品と出会った。 作者は「もう書かない」と言っているようだが、次回作を切に熱望する。
このシングルは全部で3曲入ってるんですが、私の一番のお気に入りは2曲目の「ありがとう」という曲です(^^)
歌詞、メロディ、YUKIちゃんの歌声全てが素晴らしいんです! 特にサビの部分はすごく切ない気持ちになってしまって自然と涙が出てしまうんです(T_T)
どうしてこんなに優しい曲が書けるのかなぁ…。 YUKIちゃんは本当に本当にすごい人です(*^^*)
私の中で「ありがとう」は、大好きな曲ベスト3に入る曲です(笑)!
キリンジの堀込兄弟の弟ヤスの限定シングル。 タイトル曲はアルバムに収録されております。 自分にとってかっこいいものを気負わずにつくっていこう、 という姿勢が生んだやわらかくてあたたかな佳曲。 限定ということに大人の事情を感じた方には、買っておく のがファンの道だと私は申し上げたいと思います。
クリント・イーストウッド扮する、夢をもった破滅的な男が、ナッシュビルへ行ってコンテストに出場することを夢見て、甥(イーストウッドの実子)、その祖父と一緒に、様々な人々に出会いながら、旅を続けていくロード・ムーヴィー。 レコーディング中、酒で胸がダメになり声が出なくなるのを、主人公の後を受けてバックで演奏していた人が引き取って歌い始め、その曲がそのままレコード化され、映画の中では甥役の実子カイル・イーストウッドが、その歌を、背中に聞きながら、これまで叔父とともに出会った様々な事を思いながら、これからの人生に前向きに進んでいく。 「ブロンコ・ビリー」とともに、クリント・イーストウッドが本当に撮りたかった映画だと思います。
|