彼のファンになった当初、あまり音楽に興味の無かった私は踊ってパフォーマンスをしている姿こそが彼の真価だと思ってました。
しかしDangerous収録のWill You Be Thereを始めて聞いた時に英語の解らない私には歌詞の意味も解らないのに心が揺さぶられ涙が溢れたのです。初めて音楽って凄いものなんだ…と教えてくれたのがマイケルでした。
その歌唱力もさることながら彼の歌声には感情があります。たとえ歌詞の無いただのハミングであっても時には愛の喜びに溢れ光り輝き、時に悲しみに満ち孤独に怯え、時に苦しみにのたうち怒りに震える彼の心が聞こえるのです。私はこんなに感情豊かな歌声を彼以外に知りません。
このアルバムも彼の色々な感情に溢れています。いつもこれ以上は無いと思っているのに新たな彼の作品に触れるたびに更に上を知るのです。
Hold My Hand
エイコンと共作されたバラード。イントロと共に聞こえるマイケルの声がなんとも優しく美しく、今作のオープニングを飾るにふさわしい曲です。
Hollywood Tonight
ハリウッドでスターを目指すの少女の夢と現実。まるで映画の様なストーリーのある歌詞を軽快なリズムに乗せています。繰り返されるさびの部分がとても印象的です。
Keep Your Head Up
つらい現実の中でも顔を上げて前向きに生きようというメッセージソング。前半の澄んだ高音の美しさも素晴らしいですが、さびの部分の優しくもあるのに力強くもある歌声は彼にしか伝えられないメッセージが込められていると感じます。
(I Like) The Way You Love Me
The Ultimate Collectionにも収録されているこの曲。しかしUltimateのものよりもずっと完成度は高いです。曲の冒頭に収録前に録音されたと思われるこの曲の作曲に付いて語るマイケルの声が追加されています。まるで初々しい初恋の様な歌詞と幸せそうな彼の声が相まって微笑ましい気分にさせてくれる曲です。
Monster (Featuring 50 Cent)
パパラッチをモンスターにたとえたマスコミ批判の曲。相変わらず皮肉の利いた歌詞と強く繊細な彼の歌声はどれだけマスコミに批判されようと挫けなかった彼の強さとそれでも傷つかずにはいられない人間らしさを感じます。
Best Of Joy
僕たちは永遠と繰り返す幸せと喜びに満ちたラブソング。解説に寄ると2000年代中盤に収録されたと推測されるそうですが父親となってからの彼のバラードにはそれまで以上の深い優しさと慈しみがあると思います。
Breaking News
今までもマスコミに追いかけられる彼自身を題材にした曲は多くありましたがこの曲が新しいのはマイケル自身がはっきりマイケル・ジャクソンに付いて歌っている点でしょうか…普通のアーティストがこんな曲を書いたら自意識過剰すぎるというか自分がそんなに凄い人だと思っているの?って思ってしまいそうですがスーパースターマイケル・ジャクソンだからこそ共感を呼びます。歌詞に自分自身を入れるちょっとしたユーモアの中に強い怒りと深い悲しみを織り交ぜた彼にしか作れない曲です。
(I Can’t Make It) Another Day (Featuring Lenny Kravitz)
ラブソングでありながらメロウではなくロック調。前半の囁く様な歌い方とさびの君がいなければ一日だって生きていけない!という強いボーカルの使い分けが流石。重厚な前奏も印象的。
Behind The Mask
この曲がThrillerに収録されるはずだったというのはあまりにも有名な話。遂に!!という感じですね。まず聞いた印象は声が若い。Thriller期に収録されたであろうこのボーカルは当然ながら後年の深みは無く少し荒削りな印象ですがそれ以上に正に飛ぶ鳥を落とす勢いだったマイケルの若さと情熱を感じられます。
Much Too Soon
別れを歌った切なく悲しくとても美しい、美しい曲です。彼女を失って深く悲しみながらも最後は自分自身を変え、よい方へと向って行こうという前向きな歌詞と、少し震える声でまるで独り言の様に囁く最後の一説がいつまでも余韻を残し、このアルバムに幕を引きます。
今作のジャケットを飾るイラストは実はもっと大きなものの一部で中に載っている全貌には幼少期からの彼は勿論、彼に近しい人物達も描かれていて色々探して見るのも面白いです。
そして西寺氏のライナーノーツやマイケル直筆のメモも興味深いです。
私は実はマイケルが直接関わることの無かった本作にはあまり大きな期待はしていなかったのですがその予想は良い意味で大きく裏切られました。
しかしだからこそ悔しく、そして悲しくもあります。彼亡き今これだけの作品となるのならば彼が今生きていたら一体どれだけ素晴らしい作品が生みだされたのだろうかと…私はこれからも残された彼の作品が世に出るたびに大きな喜びと切なさ、その矛盾に苛まれるのだと思います。
それでもこうして彼の残した素晴らしい遺産に触れる事が出来るのは何よりの慰めです。偉大なる彼に最大級の愛と感謝を込めて。R.I.P
長々と失礼いたしました。
1曲目の出だしで感動してしまいます。 リンジーが抜けてもマックって特別なんですね。神秘的なバンドです。また復活して欲しいような、して欲しくないような…。
ライディーン、ビハインドザマスク、東風くらいで終わっていたら、
正直言って個人的にはあまり興味はあまり持てなかったと思う。
もちろんそれらも悪くはないのだが、これらについては、メジャー
なのを逆手に取って、かなり大胆にアレンジしているように感じた。
このアルバムの良さは、むしろその他の「マイナー(実際は決して
マイナーでもないと思うが)」な曲のアレンジではないだろうか。
ファイヤークラッカーは小手調べで、シムーンはオリジナル以上に
ムーディー、そして極めつけはジャム。よりによってこれを選んだ
かー、としょっぱなから度肝を抜かれ、音は全然違うのに、原作の
透明感(脱力感?)が見事に出ているところに思わず拍手を送らず
にいられない。
一見ネタのようではあるが、個人的には、YMOのカバーの中でもかなり
出来が良いのではないかと思う。また、セニョール・ココナツ自身も
他のアルバムにも増して力を入れているように感じる。おすすめである。
良いですね〜、嫌いじゃ無いです。
シンセとは真逆のアコースティックな楽器での演奏を聴くとYMOの楽曲の懐の深さを改めて感じます。
ウクレレの音色は確かにゆるくて『ホワァ〜ン』としますが、演奏は全然ゆるく無く、カッコいいです!!
ただ残念なのは… スネークマンショーへのオマージュ(?)的なものが入っているのですが、これがビックリする位面白くない!!
あれは無くても良かったかもなぁ… なので星4つ。
paperbackでも、二色刷りだし、イラストというか挿絵がキレイだから見る分にはいいのだけれども内容は??です。好きな人には絶賛されてますが、一方で徹底的にダメだしされてたりもする。初心者には良いようですが、専攻しているなら他の参考書をあったったほうがいいかも。McQuarrieの物理化学のほうが評判いいし、実際読みやすいです。
|