当時12インチシングルで発売され、その後CD時代になってもちっとも再発されずに我々を哀しませてきた本作(前作「ビデオ・ゲーム・ミュージック」と次作「リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」は、「リターン~」のB面を削って1枚にまとめられ「ベスト・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」として発売されていた)。 そしてようやく「LEGEND」シリーズとして再発され、久しぶりに聞いてもその鮮烈さには一切のほころびはなく、当時の衝撃が蘇ってくる。 アナログA面をまるまる使った“スーパーゼビウス”の壮絶っぷりに震え、オリジナル音源発表前の「ギャプラス」逆星流音の緊張感にシビれ、「ドルアーガ」エンディングテーマの荘厳な雰囲気に酔う…贅沢な1枚です。
どんなゲーム? キューティーQ、(ボムビー)、ゼビウス、マッピー、ギャプラス、グロブダー、ドラゴンバスターが遊べる。 よかった点は? キューティーQ、ボムビーは別売ボリュームコントローラで遊べる。 悪かった点は? キューティQは専用ボリュームコントローラがないとつらいでしょう。入手困難か?
基盤から収録の前半は、現在のゲーム音楽を聞き慣れた人にはショボく感じるかもしれないが、当時の制約だらけのハードウェア環境でよくぞこのレベルまで仕上げたと言いたくなる良い出来ではないだろうか。 後半のオリジナルは今聞いても通用する名曲だと思う。 一番のお気に入りは12曲目の「MECHANISM OF VISION - NINO ROTAの自画像 (JERRY GOLSMITHもそこにいる。)」で、もしも可能ならプロのオーケストラメンバーによる弦楽合奏で生演奏をしてもらいたいくらいである。
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