「恐竜の色が判明」という惹句にひかれてコンビニで購入。正直、内容は期待していなかったのであるが、予想に反して実に面白く、楽しめた。
前半は「恐竜研究史」ともいうべき内容だが、これが19世紀アメリカの西部劇時代の話で、実に人間臭くエキサイティングである。
そして後半は、「何が分かっていないのか」ということが明確に語られる。「ここまで分かった」のであれば「それのこと以上は分からない」という理屈ではあるのだが、「分かっていること」と「分かっていないこと」が本当に分かりやすく整理してあり、知的な爽快感に満ちている。
6500万年前、巨大隕石の衝突とそれに伴う気候変動により恐竜は絶滅した。しかし、我々の先祖である哺乳類は生き延びたし、ワニやカメなどの爬虫類も生き延びた。恐竜が絶滅した理由とそれ以外の生物が生き延びた理由は裏表であるはずである。「恐竜絶滅を説明するには、絶滅した動物と共に、絶滅しなかった動物たちに対してもなぜ絶滅しなかったかの説明がなされなくてはならない。」(本書)というのはまさに至言である。
筆者は恐竜絶滅の理由を恐竜という種独特の代謝システムが寒冷化した地球に適応できなかったのではないかと推定している。大いに説得的である。化石から証拠の得られにくいことではあるが、今後の研究に期待したい。
書店で並んでいるのを見つけて、すごく面白そうで大人の私が欲しくなって購入しましたが、 4歳0ヶ月の息子が大好きになり、読んで読んでとせがんでくるようになりました。 これまで、子どもに「悪いことをすると鬼が出るよ」なんて言っていたのですが、怖いはずの鬼が、 この本を読んで身近で、かつ愛嬌のあって憎めない存在になったようです。 どこまでが本当で、どこまでが空想の話なのかわからないのですが、そこもまた楽しめる本です。 幅広い年齢層に支持されるでしょう。 こんなに楽しめる本に出会ったのは久しぶり。同シリーズのかっぱの生活図鑑も読むつもりです。
活き活きした明るいイラストや、詳細でわかりやすい説明がすてき。 恐竜好きの息子に読んで聞かせてあげながら、自分も楽しんでいます。 1ページ開くたんびに「こんな恐竜もいたのか!」とビックリの連続です。 先日は、上野の国立博物館で開催されていた「大恐竜展」にも 持っていきました。恐竜の化石や復元骨格を前に、この本の解説は とても役に立ちました。 この本が一冊あると、太古の生き物がとても身近なものになります。 楽しんで勉強できるお薦めの一冊です!
人(?)の良さそうなカッパがひょうたんを持って笑っている表紙の絵。楽しいオニの本に続く河童の本。カッパの体の仕組みから食べ物、道具、住まい、仕事(!!)、遊びなどこれでもか、というほど詳しく、かわいいイラストで描いています。「カッパの分類」なんて項もあり、ほんとにカッパは恐竜の生き残りだったんじゃないかと思えてきます。この本を楽しみつつ、カッパを通して日本人の自然観について考えてみるのもいいんじゃないでしょうか。
初版が出たのは1998年度。ページは再編集されているものの、記事は当時のままが多い。 動物から恐竜まで手がける漫画家ヒサさんのイラストで、ケニアに生息する動物が紹介されている。内容も子供向けの本のように分かりやすく、ポケット図鑑としても使える。個人的には写真ももっと載せて欲しいところ。 サファリの楽しさを語る対談等もあり、サファリ好きにとっては読みものとして楽しめるが、対象は50代以上の男性向けと言う感じ。
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