著者の言うとおりです。過去25年間に金融はなんと変わってしまったのしょうか。金融による政治の乗っ取りこそが著者の提示するテーマです。それは金融立国のイデオロギーです。それはアメリカ版crony capitalismの構図でもあります、この構図は、業界による政治献金、業界による文化風土の乗っ取り、そしてrevolving doorによる政治、行政、業界の人的な相互浸透によって重層的に支えられています。。また公的資本の注入も、業界の居直りにより、株主責任と経営陣の責任を問うことには失敗しているというわけです。著者は100年前のanti trust法を引き合いに出して、もはや少数のメガバンクによるアメリカ支配は、もう一つのアメリカの伝統である民主主義と責任ある経済運営とは両立しないことを指摘します。著者によると、テクノクラート的な最近のバーゼル規制もどれだけ資本が必要かわからない現在では、基本的な問題の解決につながるものではなく、contingent capitalなるアイデアもしょせん机上の空論であり、むしろダウンサイズや業務規制こそが、必要であることを指摘します。具体的にはGDPの4%(商業銀行)を呈示します。金融は戦争や外交と同じく、専門家に任せておくには余りにも重要な世界(Peace & War: A Theory of International Relations) になってしまったというわけです。
見る前に簡単な予備知識を持って臨んだのですが、女の子向けの センチメンタル系の映画だと思っていました。 しかし、以外にも社会派の大人向けドラマでした。 女の子というより、娘を持つお父さんにずーんとくる映画だと思います。 清らかで美しい二人の女の子が何で売春の道に進んでしまったのか? それを知ったお父さんの心境やいかに?? 私にはちょっと理解しがたいところが多かったので、今回は ★3つです。なかなか他では見れないショッキングな 映画だと思います。
南北分断、脱北者などお馴染のテーマに加え
核拡散の懸念、東南アジアの海賊など国際的な題材がてんこ盛りです。
しかし400万人以上の観客を動員しても損益分岐点を越えられなかったほどの
巨額の製作費をかけた割に、印象が薄いのは何故でしょう。
欲張り過ぎたと申しますか、
おいしい素材をうまく生かしきっていないと申しますか、
例えて言えば「ドクトルジバコ」「アラビアのロレンス」「風と共に去りぬ」を
2時間に編集して見せられた気分でした。
姉弟の愛や、カン大尉の過剰なまでの祖国愛が生まれる背景は描かれていましたが、
ならず者集団である海賊たちが何故シンに心酔し、命を投げ打ったのかなど
随所に説明不足の感が否めませんでした。
極端に言えば、姉チェ・ミョンジュは必要だったのでしょうか?
いっそ少年ミョンシンを逃がすため、苦労の揚げ句亡くなったという設定ならば、
シンの復讐する動機が一層鮮明になり、感情移入し易かったのではないでしょうか。
(もっともそれじゃブラザーフッドと同じになってしまいますが)
演技が一番良かったのがイ・ミヨンさんだったのが皮肉です。
クァク・キョンテク監督は釜山訛り溢れた素朴な映画が似合います。
そうそう、釜山にロシアタウンがあるのには驚きました。
シナリオのクオリティ、スピード感が惹きこまれる部分はあったが 少々先が読める展開に不満があった。 韓国映画ファンの私からすると、もうひとひねりできたのでは? という観点から★4つ。
ハン・ソッキュさんの演技力には脱帽。 シルバーの髪とコートは違和感を感じつつも いい味出してたな。。。
本書はアノ大ヒット韓国映画「猟奇的な彼女」の監督脚本をてがけたジェヨン氏のてによるもの。「猟奇的」と同様、この「ラブストーリー」も原作とともに映画をジェヨン氏が監督してますが、「猟奇的」のラブコメ路線とはうってかわってこちらは純純純愛路線。TVドラマ「冬ソナ」も「真実」もそうですが韓国モノはキャラクターの感情表現がストレート、わかりやすいのが特徴。「ぼくが君のポラリスに」は日本的にはちょっと赤面なんですけど、本書「ラブストーリー」もそんなかんじ。ちょっと「やりすぎ」くらいの部分が日本では逆に新鮮でうけるのでしょう。登場人物がどの人もあまりにピュアーで、多少世間のヨゴレが入っているわたしにはちょっと感情移入まではいきませんでした。ストーリーのプロットもちょっと出来すぎ、なんて思ってしまう自分はちょっと感受性が摩滅してきているのかなあ、と感じさせられた書。そこそこ面白かったですが。いろいろなところで絶賛されている本なので何となく「踏み絵」を踏んでいるようではあります。韓国ドラマの日本ヒットを受けて最近韓国のCATVで日本のTVドラマをいくつも流していますが、どれも視聴率はパっとしないとか。この「ラブストーリー」や「冬ソナ」を見る限りでは彼我の文化ギャップをまだまだ感じます。因みに「猟奇的」は大好きな映画のひとつなのですが・・・・
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