テレビアニメ『N・H・Kにようこそ!』の音楽CDです。アニメのオープニングテーマ、エンディングテーマ、挿入歌、BGMをつめこんだ豪華版。
作中で流れた聞き覚えのあるBGMや、こんな曲あったかな? と少し考えてしまうようなBGMもありますが、BGMを聞いていると自然に脳内にアニメの1シーンが浮かんできて、とても楽しい気分に浸れます。
テーマ曲である「パズル」と「踊る赤ちゃん人間」は収録されているものの、2番目のエンディングテーマである「もどかしい世界の上で」が歌なしというのが個人的に残念でした。ピアノによる演奏も良いものですが。
ボーナストラックとしてプルリンちゃんのテーマソングの電波ソングver.が入っているのも、評価点?
誰もが感じている不安、恐怖は目に見えないもの。 恐怖、闘う対象が目に見えるのなら、闘う覚悟もできようもの。 この女子高生は自分の恐怖が実体化してしまったチェーンソー男と夜中に一人闘っている。それに遭遇してしまった主人公が、彼女にひかれていく、言葉で書くとそんなストーリー。 多くの人が自分の中の不安や恐怖、焦燥感に気づかないフリをして生きていく中、実体化してしまった不安、恐怖の象徴ともいうべきチェーンソー男と闘うヒロインは潔く見える。 流されて生きる人生、抵抗する人生、自ら死を選ぶ人生、どれがいいともいけないともこの本には書かれていない。ただ、つらくても生きていこうとする勇気は得られるかもしれない。高校生くらいの時に読んだらもっと泣けたかも。
アニメならではの込み入った快作ですね。 主人公の佐藤達広(滝本竜彦なんだろうけど)のある日を境にした妄想の自家中毒に陥る物語なんだけど、暗い設定にも拘らず、なんとなく明るいんですね。 総天然色だから美少女イラストがヤケに際立っていますね。 そのイラスト協力がバグバグとか、PCエンジェルとか、パソパラとか、ギャルゲドットコムとかあとは美少女イラストレーターばかりで…ギリギリラインだなあ。
「僕のエア」読了いたしました。全体の感想としては、作風が少し変わったと思いました。スピード感や疾走感、死への欲望などの表現が無く、ただ生きている人間一人に焦点を当てていた。 今までは虚無的な高校生、そしてひきこもり大学生を描きました。今回の作品では、大学を卒業したフリーターを描いています。彼の作品ひとつひとつが、それぞれの年代を描いているわけです。 本作品では、人生に意味を見出せない人間、世界に翻弄されながらその世界から疎外感を感じている人間、「成長」を信じられなくなった人間、つまりは完璧に無常感に包まれた人間が提示されています。 主人公は、この世を「不可解」かつ「不条理」であるとみなし、神を呪い、それでも死へは行かない。何を信ずるか、何に充実感を得ていくかというモノサシを喪失し、不信感と絶望感に包まれています。これは時代の代弁者であるように思われ、ある意味今の時代を最も鋭く見抜いているようである。 自己成長、成り上がり、名声、金、権威etc...そういった概念ではもはやモチベートされることのない「あるがまま」の人間だ。それらを「幻想」として捨て去った先にあるのは自由ではなく、喪失感と虚無感であるということが示されている。もはや何も期待できない。既成の価値観が通用しなくなった人間である。 ではその代わりに何があるか? そこにはただ砂漠のような生であり、茫漠とした不条理感である。
などなど・・・・・救われない物語がそこにはある。 この作品を読んで、次にどんな作品を生み出すのか、すごく気になってしまった。
次作は『ムーの少年』です。出版済みです。これでも作風が大きく変わり、小説技巧的に高度になりました。こちらもオススメです。
ムーの少年
三柴理の美しいピアノと、宮脇知史のハードなドラム。その後に橘高文彦の唸るギター・・・このイントロだけでもメロメロになりました。 そして1コーラス終わりの「ロシアを!カナダを!インドも!」でノックアウトです!文句なし! この蘇った世界観、復活する筋肉少女帯に期待してます。
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