序盤はあまり展開がなくちょっと退屈に思ったけど、無人のニューヨークでのネビル博士の生活(車を飛ばしたり、街中でゴルフしたり、まじめに黙々とワクチンの研究etc)がなかなか面白く世界観もでてた。ネビル博士の苦悩や孤独感もうまく描かれていて、主演のウィル・スミスの演技力も堪能できた。
後半はダークシーカーと呼ばれる人間のなれの果てを捕えて研究したり、生き残りの人々との接触があったりと、全体的に人間ドラマの要素が強いが、世界観もうまく描けており、終盤の襲撃シーンもなかなか緊迫感があったため、クオリティーはかなり高いと思われます。
続編(前日談)の製作も決定しているとのこと。今から楽しみ。
映画を観てから本書を読みました。素材的には面白いと思っていましたが、映画の出来が今一つだったので、原作はどういう仕上がりになっているのか興味があったためです。 内容は文句無しに面白くて、映画とあまりにも違うことに驚きました。 映画が「アイアムレジェンド」というよりは「ヒーイズレジェンド」だったのに対し、原作はキッチリ「アイアムレジェンド」になっています。
読んで損はないです。
個人的には面白かったのですが、上記の<内容(「BOOK」データベースより)>を鵜呑みにして『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』や『マトリックス』のような内容を期待する人にはお奨めできません。また「謎」に対して明確な「答」がないと納得いかないような人も向いていないでしょう。
わたしが面白いと思えたのは、これは人類に勝ち目はないわ‥‥と思わせる宇宙人の圧倒的なオーバーテクノロジーと、逆立ちしたって勝ち目がないのはわかっていても抵抗しようとする人類(というか米政府ですが)の悲しさです。
でも、この作品中の人類が愚かだとは思いません。ノラ猫が、撫でようとして手を近づけた猫好きな人を噛み付くのと同じで、無理からぬことでしょう。
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