素晴らしい。バーデンパウエルは、天才ギタリストであり、その演奏、奏法が、楽譜になっている、それだけで、ギターをやっているモノにとって、宝物である。(実際、私は、余り弾きもせずに飾っているのだよ。)
最近その存在を知ったBden Powellさん。 既に亡くなっていて、情報量も少ないのが残念。 Baden Powell初心者にも、わかり易いアルバムです。 イノベーターってスゴイ。
尊敬するバーデン・パウェルなので、星5つ。 字幕は英語、仏語、ポルトガル語しかありません。ドキュメンタリー部分が多いので、BP、もしくはブラジル音楽のめちゃファン、ギターを弾く人でなければ、英語の字幕を読む根性がないと、ちょっと、退屈かもしれません。 トッキーニョ、BP、トム・ジョビン、ヴィニシウス・ジ・モラエスが競演しているシーンは圧巻で、これ、ロックでいえば、ローリングストーンズとビートルズと、クイーンとフィル・スペクターが競演してるって感じじゃないの? でもその演奏風景もぶつ切り。中断されてインタビューが入ります。 バーデンって意外と、右手の爪のばしてないな、とか、左手の爪も伸びてんじゃん、とか、ギター弾きにとってはおもしろい発見があります。 ピシンギーニャや、若きビエール・バルーと共演していたころの映像が、なんていうかものすごくかわいいです。 ボサ・ノヴァって、こんなふうに、ブラジルのハタチそこそこのお兄ちゃんが、世界のポップミュージシャンの度肝抜いてたんだなあって、思うひとこま。
スタンゲッツがボサノバをジャズシーンで紹介した解きの新鮮な思いからすると、既にボサノバそのものは十分に市民権を得て、悪くいえば普通のものになった、と言っていいだろう。
と言うことで、このごろ余りボサノバには興味がなかった。
ところがどうでしょう、下のレビュアー↓のamonのおすすめで聴いてみれば。。。
面白い事に、曲そのものは思いっきりオーソドックスで、ジャズから映画音楽、ボサノバの枠にとらわれない名曲ばかりと言うか、要するに素晴らしいギター曲、と言う以外の何ものでもない。
このごろ、ジプシー曲のような割に力強いギターを聴く事が多かったからか、このバーデン・パウエルの優しさがいい。
オーソドックスな名曲が新鮮に聴ける。そんな逆説的な名盤です。
全盛期に発売された3枚のLPを2枚のCDにしたもの。ボサノバのギタリストと思っていると大間違いのすごさと感性の持ち主、そこにはサンバとクラッシクの彼独自の世界があります。すでに他界してしまったのが残念。
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