1963年のアルバムとは思えない素敵な雰囲気にまとまっているアルバムです。聞いていてすごく気持ちいいですよ。 私の愛聴盤です。 10年以上前にLPで持っていたのですが(中古盤で入手)、 やっとCD化されました。うれしい。(^o^)
MPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ。ロックに影響を受けた、1960年代後半以降のポスト・ボサ・ノヴァ的なブラジルのポピュラー音楽)の中心人物の一人で、セルジオ・メンデス&ブラジル66のヒット曲「Mas Que Nada」(マシュ・ケ・ナーダ)の作者としても知られる、ブラジルのポピュラー音楽のミュージシャン/シンガーソングライター、ジョルジ・ベンの1976年のヒットアルバム。サンバ、ファンク、ロックを混合した、アフロ・ブラジリアン・ビートによる独特のスタイル。「サンバ・ロック」とも呼ばれる。中産階級向けの都会的でお上品なボサ・ノヴァとは対蹠的な、リオデジャネイロ発の大衆的で猥雑なストリート・ミュージック。有名曲「Taj Mahal」(タジ・マハール)収録。9曲目の「Camisa 10 da G'vea」(ガーヴェアの10番)は、当時CRフラメンゴに在籍していたサッカー選手のジーコに捧げた曲
ジョルジ・ベン(後にジョルジ・ベンジオールと改名)1978年の作品。 ジョルジ・ベンといえば「マシュケナダ」の作曲者として有名だが、 彼の音楽性は同時代のブラジリアンミュージシャンの中では 唯一無二の存在だった。それが自身のアルバムがブラジルで ヒットするや、セルジオ・メンデス&ブラジルにてカバーされ、 世界を舞台としたスタンダードナンバーの作曲者へと躍り出たのである。 それにしても、ジョルジ・ベンの作風は独創的にして自然体。 緻密に練られた音楽ではないだけに、聴くものの感性に 直接訴えかけてくる。その辺がアントニオ・カルロス・ジョビン ともカエターノ・ヴェローゾとも違うところである。 正に自然に体が踊り出す音楽なのだ。 本作品はソン・リブレレーベルへの移籍一作目にして ディスコミュージックを意識したものだが、 ベンの解釈はやはり奇才と呼ぶにふさわしい。 単純そうに聴かれるフレーズの中にも独創的なアイデアが詰まっている。 小難しいところは少しもないが、非常に聴き応えがある作品である。
このCDを聴くことで、音楽の生まれる瞬間に立ち会うことができます。 パッケージングされたコンビニ弁当みたいな音楽の対局にある、素晴らしい即興演奏。 これが楽しめない方は、ポピュラー音楽に縁がなかったとしか言えないでしょう。
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