つかが好きなら是非! これまでの舞台写真集は必見。飛ぶ石原良純、女装する阿部寛、睨みつける筧利夫。あぁもうたまんねぇ。 つかこうへい氏ロングインタビューもプロ意識をビンビンに感じさせてくれる。 「おれの仕事は、そういう子にちゃんとこの道では無いと教えてあげることもしなければけないんだよ」 歩いただけで役者に向いて無いと言い切らねばいけないオーディションの厳しさを正直に話し、金儲けの養成所なんぞクソ食らえなつか節炸裂。 若い役者陣・著名な役者陣のインタビューも豊富に掲載。しかも、熱海殺人事件・阿部寛のモンテカルロイリュージョン、最新版・平壌からきた女刑事、寝取られ宗助の三つの戯曲まで収録。 これで、この値段じゃつかファンは買うしかないっすよ!
原田芳雄さん追悼の特集で観ました。
破天荒、というとちょっと違う気がしますが やわな型などには嵌められないような、本作の主人公の宗介のキャラクターの造型、 クライマックスの越路吹雪の歌唱シーン、 ラストに残される映画の余韻・・・ 見事でした!
藤谷美和子さんの魅力も久々に確認できたのもなんだか嬉しかったです。 素晴らしい映画でした!
秘密にしていた訳ではないそうですが、本書において初めてつかこうへいは自分の素性を明かしています。「在日」という存在であることについて、赤裸々に読者に語りかけてきます。歴史的な背景も噛み砕いて教えてくれました。本書のメインとなるのは、38歳にして初めて祖国・韓国の大地を踏んだエピソードです。日本における在日韓国人。韓国における在日韓国人。複眼的な視点を持たらざる得なくなり、思考を深めていくのです。表層的に字面だけ追うと、暴言のような大胆な発言も散見されますが、あえてタブーに迫ることで見えてくることもあります。日頃、「祖国」という言葉を思い出すこともなく、考えることもありませんが、氏の定義する「祖国」には深く首肯しました。
この世に存在するあらゆるコメディ映画を見たわけじゃないけど、いまだにこれを超えるコメディ映画は無いと僕は信じています。風間杜夫が演じる熊田留吉のキャラがとにかくサイコー。犯人を説得する二階堂伝兵衛(仲代達矢)のキレぶりといい、何もかもがグレイト。何を差し置いてもこーいう名作をいち早くDVD化するべきだと思います。
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