暗い映画なので、恋愛物が好きな人にはだめかも。
レビューに対する批判・同調など、お待ちしています。 こちらからの返信もします。
グウィネス・パルトローのカントリー・ミュージックをテーマにした秀作。 日本では劇場未公開のままソフト化された作品。
1998年の「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー賞を受賞して以降、とても難解な作品だったり、軽い役だったりが多かった気がするのだが、本作はなかなか良い。
カントリー・ミュージックの暖かさとか力強さとかがうまく伝わってくるし、ストーリーそのものも紆余曲折はあるものの、奇抜な進み方をせず、淡々とした印象がある。 実話に基づいたもの? かと思ったが、フィクションらしい。 だとしたら、却って抑えて上手に作ったなという印象を受ける。
何がと聞かれるとはっきり理屈で答えにくいのだが、とても好きな作品。
原作もディケンズだし、現代風にリメイクされた立派な文芸作品。
官能ものってどういうこと?
この映画の中のG・パルトロウは美しかった。特にグリーンのドレス姿は綺麗。冷酷な自己中心的なお嬢様役は、パルトロウ家のお嬢様の彼女に似合っていたかもしれない。グリーンが映画の中のアクセントになっている。
アン・バン・クロフトが、物凄い存在感だった。メイクが皺にのめりこみ怖かった。
R・デニーロが重要なカギを握る人物。E・ホークがまだみずみずしく輝いてた。
E・ホークとG・パルトロウの少年少女時代を演じた二人の方が圧倒的に美しかったけど。
子供の頃の体験や出会った人物が、後の主人公の人生に大きくかかわってくる。
やがて時を経て、本当の「大いなる遺産」の意味を知る。
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