ミッシングリンク編。 過去に断片的に語れた話の補足的な物語という関じでしょうか。 個人的にはそれほど必要性を感じないのですが、アニメの影響で 掲載したのかなと少し思いました。 正直、過去編やるなら最近完全に脇役になってしまった紫穂や葵に スポットを当てた物語を描いて欲しいです。
ボーイミーツクイーン編。 過去「単行本」に何度も描写されてるシーン。 薫が皆本に撃たれる場面ですが、それが今までよりも深く表現されてて。 薫はどんな立場になっても、どんなに離れてても皆本を愛してたんだな っと改めて思わされました。 現状では、この二人をどうハッピーエンドにするのか想像もつかないのです が、ラストはどうか笑顔でと思ってしまった。
今巻では、前巻で新たなに提示された未来を主軸にした物語が進められ ると思っただけにその辺は少し残念に思いました。 最近、連載も少し見てるのですがまた過去編やってるので、そろそろ 未来に話を進めても良いんじゃないかと思いました。 ただ、皆本やチルドレンのエピソードならいくらでも引き伸ばしOKです。 なんだかんだで彼らが大好きですから。
「GS美神」の外伝にして、あのシャーロック・ホームズの若き日の淡い恋物語。
ホームズのお相手が人造人間マリア、宿敵が不老不死の錬金術師ドクター・カオスというアイデアがとにかく秀逸です。 GSの世界観に、ホームズとワトソンが良い具合にマッチしています。 「オカルトとミステリ」「壁の銃痕」など、小ネタににやりとさせられる箇所もあり、とっても楽しい一作です。
ミステリに造詣の深い椎名高志だからこそできた、とびきりのエンターテイメント。 他の短編は椎名高志としては小粒ですが、さすがと思わせるセンスが光ります。
長編も良いのですが、やはり、椎名先生の掌編は絶品と言うしかありません。
この本に掲載されている作品の大半が描かれたのは、ファンの目から見ても、すごく痛々しく思える時期だったと思います。 ひょっとすると、先生はこのままボクたちの前から消えていってしまうかも知れない。そんな、こわい考えが浮かんだりもしました。 たぶん、中年の危機って言うヤツだったりしたんしょうか。
まあ、そう言う御託は野暮すぎですね。 帰ってきた佳作たちを楽しんでください。そして、また次の掌編が描かれることを願って…
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