今年デビュー15周年を迎える山崎まさよしの今回で27thシングル曲になる「花火」は、今の季節にぴったりの涙を誘うなぜか懐かしさを感じさせる哀愁漂うバラードナンバー。一転CMでもお馴染みのタイアップ曲でもあるカップリング「君と見てた空」は明るく清清しいPOPなナンバーに仕上がっており、まったく真逆の両曲ではあるがどちらも山崎らしさを感じさせる素晴らしい出来栄え。加え山崎の真骨頂であるギター、ハープによる弾語りLIVE音源の概存曲2曲を加えた贅沢な仕様になってる。限定版はLIVE映像付きのお得な仕様となっており、ファンならずとも買い!!
ニューアルバムに先がけリリースされたマキシシングル。 新曲シロクマのスピッツらしい絶妙のサビは、もう期待通りで外せない。 それより特質すべきは、 初期の作品ナイフのライブバージョンを収録してくれたことです。 かつての名曲を新しいスピッツファンにも提供し、その魅力を伝えています。 ある意味、マキシシングルでのみ実現可能なファンサービスですが、 今の彼らのサウンドに乗っかって、 新しいナイフが楽しめるのは嬉しい限りですね。
第1章のゆうちょ銀行破綻を説明した50ページ弱の文章はおすすめです。大変よく理解できました。 第2章以降は他書の追随で読む必要はないでしょう。
第3章で「毒まんじゅう入りの不良債権」が出てきますが、これについての説明がまったくなく、何のことかわかりません。森木さんの他書を読んだことのある方ならわかるかもしれませんが、この本だけではまったくわからず第3章は理解できません。
第4章で、この不況は5年続くと預言されていますが、根拠がまったく説明されていません。斎藤一人さんが先に「斎藤一人 この不況で損する人この不況で得する人」の中で「この不況は少なくとも5年は続きます」とおっしゃっているのと同じレベル。斎藤さんは実業の人ですから、直感でそう思うとお話されるのはかまわないと思いますが(根拠を話されていなかったのでそう取りました)、経済を専門に語る森木さんの説明としては失格と思います。
ただ、年金の受取額が、夫婦で月23万円強で世界最高水準で高すぎる、若い世代が納めた金で年金をまかなっているのだから、若い世代が月23万稼ぐのも厳しい時代にもらいすぎではないかとする主張はまったくの同感です。
書名は「ゆうちょ銀行」となっているが、著者たちの関心事は、郵政民営化をトータルにとらえ、検証することにある。本書の構成も、日本郵政の銀行部門である「ゆうちょ銀行」に絞り込んでいるわけではない。小泉純一郎政権で言われていた民営化の中身と、現実の日本郵政との大きな違いがどのようにして生じてきたのか、新聞記者の視点で読み解こうというものだ。郵政解散の2005年8月からの2年あまりの経緯を丹念に追っている。裏面史を明らかにするといった調子ではなく、淡々と事実を確認しているという印象だ。ゆうちょ銀行が誕生するタイミングで改めて郵政民営化とは何かを考える材料を与えてくれる。 ただ、本書が検証するように郵政民営化が当初の目論見どおりでないからといって、何もすべきではなかったとも言えまい。全体をとおして、著者たちの郵政民営化に対する立場は必ずしも明確ではない。日本郵政を完全に民営化すべきなのか、ミルク補給を続けるのであれば誰がこの巨大組織を支えるのか、より踏み込んだ議論があってもよかった。また、中国やロシアなどによる「国家ファンド」のリスクが話題となるなか、ゆうちょ銀行の運用はどのレベルで管理されるべきかなど、グローバルな視点からの解説もできたかもしれない。 「産みの苦しみ」は注目されやすいが、誕生した巨大銀行、巨大生保、巨大物流の監視はそれ以上に重要だろう。続編に期待したい。
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