幼少の頃にラジオで聞いて大爆笑した内海桂子・好江さんの「オペラは楽し」を是非聞きたいと思い、検索して当時知らなかった題を探し当て、どうにか聞けないか?と探していたら、こちらにのCDに収録されていることを知りました。しかし、新品は高嶺の花ですので中古もチェックしていたところ、信じられない安価で在庫があったのには助かりました。新品同然のものがあったことが驚きで、パッケージは細かい線状の凹みやかすかな汚れはあったものの、実用上気になるほどのものではなく、想像以上に状態が良かったです。
まさに、長年探していたものでした。30数年ぶり(本作での収録日時はずっと後ですが)の再会がひたすら嬉しく、久々に腹の底から笑わせてもらいました。好江師匠が逝去され、高座でこの珠玉の輪芸を聞く機会は無いと思いますので、これは宝物というほか有りません。
先のお目当ての演目以外にも、マスターピースと呼ぶべき伝説の話芸がふんだんに収録されていますので、飽きることなく楽しめています。今時のハイテンポさが好まれる傾向にある漫才が好きな方にはゆったり過ぎるかもしれませんが、先達が築いた洗練された味わいに手軽に(価格の上ではそうとは言い切れませんが(^_^;))接することが出来るのは、非常に有り難いです。
普段はあまり言葉に出して語らない感謝の気持ちを抱く対象というのは誰にでもあると思う。ぼくにとって「いとこい」師匠たちへの気持ちも、そんなもののひとつだ。 子供の頃に毎週みていたテレビ番組「がっちり買いまショウ」での名司会ぶりや、NHKなどで放送された漫才の数々は、多くの東京人にとっての、関西弁とのファーストコンタクトだったのではないだろうか。この本は、そんな「いとこい」へのオマージュを集めると同時に、「いとこい」の歩み、名作選で構成されている。雑多な構成というところが、こんご、もしかしたら始まるかもしれない「いとこい」研究の裾野の広さを予感されているかも。 驚いたのは、ご兄弟はお二人とも関東の生まれであること。父親は長野県出身の元警察官で、いとしさんは横浜、こいしさんは川越で生まれている。その後、旅の一座などに加わったりしているうちに、兄弟漫才を結成、様々な紆余曲折はあるものの、売れっ子になっていく。お二人の歩みを読んでいると、決して自分たちが一番になろうとせず、かといって、わき道にもそれない「二番手の王道」を歩んできた良さがあらわれている。それが下ネタなどをやらない、「まるで東宝映画のような、都会的で洗練されたいとこい漫才」(p.45)を生んだのだと思う。 一番、面白かったのは、やはり「名作選」。感心したのが「つかみ」の出だし。どれもこれもスッと入っている。文章を書く上でも、いとこいのお二人のように、スッと入っていかなアカンと改めて教えられた気がする。
元気を出したい時に見ています。 何度も見ていても思わずクスっと笑って 元気を貰っています。
全体的にありきたりなBLストーリな感じです。
当たり障りのない、普通の話でした。
もう一度読み返したいかと言うと…(^^ゞ
個人的な好みとして攻の腹黒さを受けには分からないように
脇キャラとの絡みでもう少し前面に出して欲しかったです。
2011年1月に惜しくも亡くなられた喜味こいしさんの自伝的体験談である。関西の演芸会を長年に渡って背負っていた伝説の漫才コンビ、夢路いとし・喜味こいしの歴史が子役時代から暦を追って書かれているから歴史的な意味でも重要な作品になっている。もちろんこれを読んだからといって彼らの至宝のような芸の秘密が解き明かされるものではないが、芸はやはり人なのだとあたりまえのことを実感させてくれる1冊であった。
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