女神転生系のコミカライズとしては数少ない完結ものだと言うだけで評価は高いが、内容もいい意味でアレンジが利いていて良い。特に某ボス氏のアレンジは最高です。PSP版の発売に合わせて新装版が出ましたが、正直こっちの方が百倍マシです。是非PS版のサントラを聴きながら堪能して下さい。伝説の書き下ろしラストシーンこそ真実だと思いたいものです。つーか、なんであんなエンディングになっちまったんだか。へたれですへたれすぎです。
峰倉さんの考え方は好きだなぁ。赤夏さんのも侍の捉え方が好きだなぁ。浅田やすかさんのもまとまり良く。僕としては勝ってよかったな。恋愛やBLを求めておらず、純粋に作者の想う「侍」を見たい人にはオススメ。一個一個は短いが、まとめてきてるところ、流石です。
この8巻の刊行をもって、コミックス版『女神異聞録ペルソナ』の完結。
新装版は、本編については旧版とほぼ同じ内容で(一部描き直しあり)、カバー絵・あとがきなどが描き下ろしとなっています。
新装版1巻の刊行時より、評価が上がった理由は、今までの描き下ろしの内容につきます。
連載開始時は雑誌購読をしていましたが、旧版最終巻が刊行された頃には、単行本派になっており、打ち切りについての詳細を知らずにいました。
今回の新装版で、上田先生が連載当時を振り返り語って下さったことにより、突然の打ち切り通知、単行本は描き下ろしをプラスして完結となったことなど、当時の状況を少しでも知ることができたのは良かったです。
カバー絵が各巻「主人公と仲間1人」という構図なので、全てのキャラクターにスポットライトが当たっていることがファンには嬉しく、また、旧版完結後に新規イラストをたくさん見れたことも良かったです。
価格にはどうしても不満があり、さらに欲を言ってしまうと「スーパーコミック劇場」に掲載されていた、短編も収録して欲しかったのですが、PSP移植を機会に復刊され、新たなファンの方に読んで頂けるのは、原作ゲームファン・上田先生ファンとしても嬉しいことでした。
復刊、ありがとうございました!
<短編について>
旧版と同じエニックスから出版されたアンソロジー集で、当時の『Gファンタジー』に連載していた、プロ作家さん達の描き下ろし短編が収録されていました。
上田先生の作品は、主人公が毎回、振り切れたギャグに走ります。
タッチは本編と同じなので、もの凄いギャップを感じますが、その部分も含めて私は大好きです。
ゲームプレイ前に読みました。
クリア後に読み返しましたが、原作を違和感なくアレンジしていると思います。
本来喋らない主人公も1キャラとして存在しています。
またゲームではパーティの人数制限上、空気になってしまうキャラもいるのですが
この漫画では全員それなりに出番があることも良い点のひとつです。
さらに別ルートの雪の女王編の展開も上手く混ぜています。
欠点は紙の質が悪いのと価格ですね。
内容は文句なしです。
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