朱川湊人さんの著書は昭和30年代〜40年代の話が 圧倒的に多い。自分も年代的には近いので、今回も子 供時代の基地の話をテーマとした「サクラ秘密基地」 を始め、素直に感情移入して読める作品ばかりでした。
どの作品も結末は総じて暗く、哀しく、読後感もけっ してよいものではないですが、どこか郷愁を感じてし まうのが不思議です。ジャンルとしてはホラーなのか もしれないですが、単に怖いだけではなく、ほのぼの とした昭和にあった懐かしさや切なさ感じる短編集です。 昭和30年代や40年の時代にタイムスリップしたい人 にはオススメの本です。
下町の雰囲気をまとった不思議な話の短編集。
中には読後怖くなる話もあるが、 そのほとんどはせつなかったり、 優しい気持ちに浸れる。
会話分のみに関西弁を使用することで、 登場人物に躍動力をつけており、 理詰めでは計り知れない不思議なストーリーとは対照的に 作者の計算高さが垣間見れる。
今年100冊以上読んだ本の中でベストです。 この作者のどの作品にも未来ある子供に対する温かい愛情が注がれていて、大人よりもむしろ子供に読ませたい本が多い。特に本作品は戦争を知らない子供に原子爆弾とは何かを知らせるには最適であり、全国の小中学校での必読書に指定してもいいのではないか。 ジブリでアニメ化してもいいし、実写なら主人公は間違いなく子供店長でしょう。
世にも奇妙な物語は近年のものより昔の方がいい作品が多いですね。 家族ゲームだけが唯一こじつけみたいなハッピーエンドで不満でしたが、他は傑作揃いです。
発売前に問い合わせたら、ブックレットの類も、映像特典もつかない、放送と全く同等との事でしたが、 それでも、大野智さんの「はじめの一歩」が好きで購入しました。 もちろんオンエアもリアルタイムで見ました。
【京極夏彦『厭な扉』×江口洋介】 昔から「世にも奇妙な物語」よく見ているので、 申し訳ないけど、途中から落ちが見えちゃって・・・ でもそれを差し引いても面白かったです。
【万城目学『はじめの一歩』×大野智】 「世にも〜」って大抵不条理というか、アンハッピーな終わりが多いけど 中でも1〜2話楽しいものがありますよね。それでした。 なかなか結婚できない彼女のイラつきに気づかない鈍感な肇ちゃん、 「まず初めに」って口癖をとってもらっただけで人ってそんなに変わるの?と びっくりしましたが、そこらへんも、うまくできてたな〜って思います。 原作者の万城目学先生もエキストラとして出演されてるし、 可愛らしくて楽しいお話でした。 出てきた神様、縁結びの神様と交通安全の神様、この二人が秀逸で! 縁結びはわかるけど、なんで交通安全?って。 しかも、絶妙のツッコミ。神様なのに漫談のような(笑) この神様、シリーズ化して欲しいくらいでした。 原作も読みましたが、原作の肇のほうがエリート度が高い気がしたかな。 あっちの肇も演じて見て欲しかったかも・・ とにかく、このお話大好きです。 何回見ても、優しい気持になれるので。
大野さんはファンの目から見てもちょっと黒すぎかもしれませんが、 演技という点だけに絞って見ると、 これまた、どこをとっても「篠崎肇」で大野さんである瞬間がないのに感心します。 だって、大野さんが大好きな私が見ているのに「肇」にイラっとするんですから(笑)
【朱川湊人『栞の恋』×堀北真希】 別の方が詳しく書いてらっしゃったので割愛しようかな。 印象としては、ムードがあるというか、ちょっとほっこり、 ちょっぴり切ない・・かな。
【東野圭吾『殺意取扱説明書』×玉木宏】 まあ、そうでしょうね!っていわんばかりの終わり方でしたが、 それがまた面白くて。 殺意の取扱説明書っていう発想がとにかく面白くて 殺人のお話なのに、説明書の映像が出るたびに、笑ってました。
【宮部みゆき『燔祭』×広末涼子】 う〜ん・・・私はちょっと納得できませんでした。 どう納得できなかって説明が難しい・・(;^_^A
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