ドイツのブンデスリーガを筆頭に、海外でプレーをする日本人が増えて、 香川真司さんのように英国のプレミアリーグでプレーをする日本人すら登場し、 ドイツも英国も、もはや遠い憧れの国ではなく、手を伸ばせば届く国になりつつあります。 ブンデスリーガ・シャルケに所属する内田篤人さんのもとには、練習・試合観戦のために 渡独する日本人がシャルカー(シャルケの熱狂的なファン)とともに多数訪れています。 また。香川真司さんが移籍したマンチェスター・ユナイテッドの試合にも、ロンドン五輪の影響もあって 日本人が観戦のために訪れることが珍しいことではなくなっています。 そういった状況を踏まえて、 ヨーロッパでサッカー観戦するための情報や現地の様子、さらには香川さん・内田さんの2人の近況なども 特集された雑誌です。 これを読んでいると、荷物をまとめて観戦しに行きたい気分になること請け合いです。
NHKでドラマ化されたのを見て、読んでみようと思ったのがきっかけでしたが、ドラマとは全く違う登場人物の生き生きとした人格描写にまず引き込まれてしまいました。ノエルもキャサリンも、意志が強く行動力があって、不遇にあっても自ら人生を切り開いていくことが出来るような魅力的な女性。1人のプレーボーイ・ラリーとの出会いが二人の運命を変えてゆきます。 2人の女性の生い立ちがつづられる前半は、シリアスなノエルの章と、真剣に生きているのにどこかユーモラスで笑ってしまうキャサリンの章が交互に現れます。ノエルの章を読んで涙ぐんだと思ったら、キャサリンの想像力と現実とのギャップに電車の中であるのを忘れて思わず笑ってしまいました。 そんな無垢であどけない印象の残るキャサリンが飲み込まれてゆく陰謀の罠。くもの巣のように張られたノエルの罠にラリーとキャサリンは飲み込まれてゆきます。ノエルのパトロンでもある、大財閥を率いるデミリスは、ノエルとラリーとの関係を知ってどう2人を遇するのか。最後の1ページまで事件の真相は謎に包まれたままです。 実は英語のペーパーバックを最後まで読みきったのはこの本が初めてでした。本当に最後までスリルを味わいながら読むことが出来る本だったと思います。
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