家族八景10 家族八景モバイル

家族八景下巻 (KADOKAWA CHARGE COMICS 16-2)

を最近の作品では感じつつも、同時に怜悧さや潔さが心地良いなぁと思っていました。

本作の原作も読みましたが、
筒井康隆が描くヒロインの、ずるさと賢さと潔癖さはなかなか表現しづらいものです。
昔のドラマで多岐川裕美が演じていましたが、確か、もっと”受身な”美女だったような記憶があります。

その点では、
この作品は筒井作品の露悪的な面(自分的には苦手...笑)もキチンと押さえつつ、”良い線”を行っているのではと思います。

家族八景 (新潮文庫)

はじめは主人公・七瀬の行動原理には違和感を感じました。テレパスであることを知られたくなければひっそりと田舎にでも引っ込めばいいのです。しかし読み進めていくうちに納得しました。おそらく七瀬も無意識下で自分の能力を楽しんでいるのです。でなければ能力を伸ばそうとしたりわざと人間関係をこじらせる実験をするはずがありません。また彼女は自分の保身のためには他人に容赦しません。つまり七瀬も理想化された人物ではなく、彼女の犠牲者と同類の心を少なからず持つのです。以上のように彼女を通してみた各家族の情け容赦の無い破綻ぶりと理想化されていない等身大の主人公、これが本作の最大の魅力です。

勇者ヨシヒコと魔王の城　DVD-BOX（5枚組）【初回限定生産版】

内容についてはDVD-BOX(5枚組)【初回限定生産版】発売時にさんざん皆さんが愛のあるレビューをされているので、
今回発売されたBlu-ray版についてのレビューをさせて頂きます。

さすがBlu-rayだけあって画質が良いです。
森のシーンが多いのですが、木々の細かい葉や木の状態が映像としてきちんと再現されており、なにより発色が綺麗です。
ソフトについて1点難を言えば、チャプターが本放送でCMだった部分にしか付いていないので、OPの歌を飛ばせない点でしょうか。
早送りすれば問題ないのですが、これが少々面倒ですね。
EDは飛ばせます。

本放送ではEDの後に次回予告があった筈ですが、このソフトではEDの後にその回の『未公開シーン』を収録。
この未公開シーンがまた面白い!
他の映画やドラマでありがちな、「この部分、必要なかったからカットしたんでしょ?」的なツマラナイものではなく、
放送時間的に仕方なくカットされた、逆に「入れた方がもっと面白かったよね」というものばかりでした。
(この「未公開シーン」には何故だか1シーン毎にチャプター付いています)
各DISCに入ってなかった次回予告は、DISC・5の(映像特典DISC)に『番宣スポット集』として同映像を収録。
このDISC・5はメイキング等とても見応えがあり、ますますこのドラマが好きになる程!

先に発売されたDVDには付いておらず、今回のこのBlu-rayだけの特典のサントラには、
劇中で使用された瀬川英史さんが手がけた音楽が41曲収録されています。
OPとEDの歌は収録されていません。
封入で曲目付きのジャケットカードあり。

6話でヨシヒコ&リエンが歌ったミュージカル風な『君こそ僕の天使』(←山田君イイ声!!)
7話で吟遊詩人がアカペラで歌った『吟遊詩人』
8話の渡り廊下de魔物倒し隊による『渡り廊下de魔物倒し隊』
それぞれが、カラオケと共に収録されていますw
DVDを購入された方の中にはこの3曲だけでも欲しい!という方が多いと思う(ってか、全員欲しいでしょ、きっと)
そういうファンの為にもサントラを別に発売をするか、せめて3曲だけでも配信等してあげて欲しいと思います!

■映像
:1080p Hi-Def/16:9 ワイドスクリーン
■音声
:2chステレオ/リニアPCM

家族八景上巻 (KADOKAWA CHARGE COMICS 16-1)

イチバン大好きな小説家、
筒井康隆さんの
不朽の名作『家族八景』を原作として
これまた
イチバン大好きな漫画家、清原なつのさんが作画。
これはもう究極のコラボレーションといえる!!!。
このお二方に関しては
語りたいことが山ほどあるのだが
気分が高揚してうまく考えがまとまらない。
３０年以上前に
それぞれの作品から
多大なる影響を受けている。
大げさに言えば
その後の人生を左右するような・・・。
そう、ワタクシにとって
神にも等しい存在なのだ（笑）。
じっくり、しっかり、一コマ一コマを噛みしめるように読んだ。
はあぁぁぁぁぁ。
しばしのあいだ、脱力感と恍惚感。
二人の天才アーティストの邂逅を存分に味わった。
今ならわかる。
この表現はこういう意味だったのか・・・と。
こうなったら
『七瀬ふたたび』や『エディプスの恋人』の七瀬三部作全てを
ぜひとも清原なつのさんに漫画化して欲しいモノである。

家族百景(紙ジャケット仕様)

３曲でこの値段は一般的に考えて割高感はいなめません。”家族百景”は一応”南蛮渡来”のほうにも収録されていますし、実質２曲。曲は文句なく良いのですが、いかんせん価格がもうちょっと安くはならなかったかとそこだけです。紙ジャケ収録ボックスが付いてくるし、JAGATARA好きな方は購入されてももちろん損はないと思います。貴重な音源がこの価格で聴けると考えればそう高くはないかも…。