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「どこかで聴いた」シリーズのピアノ版であるが、
曲をひとつずつ見てみると、確かに有名な曲が、
 たくさん「これでもか」っていう感じで並び、
 そして、どれも演奏自体が悪いものではないのに、
 「6枚入ってこの価格」って、ほんとに今の世の中は、
 いい時代になったと思う。
 この手のシリーズは、たくさんのCDが発売されているが、
 このCDは、個人的にも好きだし、お勧めできるCDであると思う。
 もちろん「よく知っている曲がある」っていうのは、
 たくさんの頻度において、
 耳に入ってきた機会があるというのもあるが、
 たとえば、聴くだけではなく、
 ピアノの発表会の選曲の題材としてとか、
 ピアノを現在習っている人たちが、
 レッスンの曲の選択の題材や、あるいは自分の弾き方との比較、
 そして、商売をやっている人たちが、自分のスペースでのBGMなどで、
 使用する頻度も高いことも挙げられると思う。
 そういう点では、演奏方法やピアニスト、
 また、それぞれの好みにおいて、
 こだわらない認識で手に入れるのであれば、
 最適なCDだと思う。
 そして、クラッシックのピアノ曲を聴いてみたいけど、
 何を聴いてみればわからないとか、
 あるいは、よくクラッシックを知っている人でも、
 これだけまとまった形のものを、改めた形で、
 また、ピアニストの好みが違っても、新たな気持ちで聴くには、
 ちょっといいなぁ〜って感じだと思った。
 実は、私は好きなピアニストがあまりいなかったが、
 この価格でこのボリュームなので、
 別に改まって聴かなくてもいいかって感じで、
 酒飲みながらとか、そんな感じで聴いている。
 大切に聴く1枚っていうよりは、フラっと聴くには、
 とてもちょうどいい感じだと思う。
 
 
   
20世紀最後のロマン派ピアニスト、なんて呼ばれることもある(ホント?!)ボレットの名盤。
彼の演奏によるリストのボックスセットよりもこの1枚をお薦めします。最後の1曲も必聴。
 
 
 
   
ボレットの名を世界的に有名にした伝説のカーネギホールライブを完全収録。最初のシャコンヌから超パワフル、ショパン前奏曲もこんなマチョなショパン聞いたことがない。後半のトランスクリプションもすごい特にタンホイザ序曲。聞く価値ありです。
 
 
   
アシュケナージのショパンが素晴らしいのは当然として、普通「ベートーヴェン弾き、ドイツ音楽の権化=ショパンは下手?」と思われがちなケンプじいさんの弾く(1958年頃の演奏)ドイツ的幻想が花開く「幻想即興曲」(素晴らしい粒立ち、中間部とカデンツァの素晴らしさは特筆される! なかなかこうは弾けませんよ!)、「リスト弾き」として有名なホルヘ・ボレットのたっぷりとしたロマンチックな演奏が入ってこの価格とは、超お買い得。買って絶対損はしません。
 
 
   
クラッシックが大好きという私と同じ方には、聴き入るほどではなくBGMとして流すには良い作品です。今、いろいろなクラッシックベストが出ていますが、その中で初心者にはこのアルバムはいい?と思いました。だから、友達からラフマニノフが聴きたいと言われ、突然ラフマニノフの世界へ入るのには…寝られても困ると思い、オムニバスCDを探しました。そこで、知っている曲がほとんどでラフマニノフもショートカットしていないこのCDをプレゼントし、自分も買いました。癒しのクラッシックとしてはお勧めできます。
 
 
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