8 1/2、魂のジュリエッタ、悪魔の首飾り、世にも怪奇な物語(の一遍)、サテリコン、フェリーニのローマ等の一連の作品には洗練、猥絶、絢爛豪華がトリプル・パンチとなって、観る者をフェリーニの凄まじい叙情の世界に招く。アマルコルドでは、興奮の世界からストーンーと、心なごむやさしい世界へ・・・。イタリアの田舎町、春間近に風が吹き、その中に綿毛が飛び交う・・・春の訪れで映画は始まり、一年の物語は、また春の訪れで終わる。変わるものは変わり、変わらないものは変わらない。ただそれだけ。永遠なんてそんなもんだよ〜フェリーニの映像とロータの曲に私は素直に納得する。豪華客船を見送る町の人々のシーンは美しくノスタルジーの頂点でしょう。これは、Federico Fellini、彼の想い出(アマルコルド)である。自然の空の下、結婚式のなかに、我々が入っていける道をフェリーニは創りだしてくれる、あっ、アコーディオンの音が聴こえる、広がる青空・・・。AMARCORDは言葉では言い表せない、観なくちゃ!このDVDは、外国盤はありますが、字幕は英語です。LDでもVHSでもいいですから是非ご覧ください。DVD出していい作品でしょ!!
フェリー二による道化師への愛情と解釈を、幼少期の懐古録と現在の取材形式とで辿る、ドキュメンタリータッチの異色作。 もともとテレビ放映用に撮影された映像なだけあって、映画とはひと味違うフェリーニ節がいかんなく発揮された作品で、懐古部分と取材部分とのコントラストが見る者を夢の世界へと誘います。 人間フェリーニを形成する上で、道化師が如何に重要な役割を持っていたのかをフェリーニなりの視点で描いた、道化師への愛情溢れるオマージュ的作品。 ニノロータによる音楽も秀逸。
今まで、ビデオ及びLDのみの発売でDVD化が長く待ち望まれたフェリーニのカルト作品をこの機会に全フェリー二ファンに見て頂きたいです。 フェリーニ映画への造詣がより深まることでしょう。フェリーニの道化師 [DVD]
発売されているのに気付かず、出遅れました…。 「81/2」を最初に観たのは衛星放送で録画したVHSでした。それから15年。技術の進化にこれほどまで感謝した事は無いです。 まず画質。太陽あふれる保養地の気の遠くなるような白さ、ご婦人の顔の白さ、紳士のスーツの白さ、冒頭から見事です。 そして音質がまた感動。あまりこだわりは無いので音を気にしたことはありませんでしたが、前とは明らかに違う。ドアを締める音、オーケストラの音楽、イタリア語の響き…クリアです。 作品の素晴らしさについては語るまでもありません。フェリーニの名前とタイトルロゴが出て、夢のシークエンスがあり鏡にマストロヤンニが映る。それが伝説というものです。 なるほどお値段は少々お高いかもしれませんが、一回飲み会を諦めれば捻出できる金額。 勇気を持って飲み会の誘いを断り、酒屋でワインでも買ってこのBlu-rayと共に部屋にこもれば、きっと芳醇な至福の時間を過ごせると思います。
昔は、神様なんていないのに、それに頼るなんて精神的に弱いからだと思っていました。 それなのに、悲しい事があった時、たまたま街で配っていた聖書を読んでみたら、いつの間にか優しい気持ちになっていたのです。 あれは不思議な感覚でしたね。 相変わらずの無神論者ですが、聖書には人を癒す力があることは認めています。 何千年も前に処刑された人に癒されるなんて、やっぱりイエス様は凄いですね!
ネオ・リアリスモを代表するフェデリコ・フェーニ監督の『道』。たしかに今も観るに耐える名作ではあれど、私見では「必ず購入して所持しておかねばならない」という程には魅力的な映像芸術ではナイと思います。 アンソニー・クインとジュリエッタ・マシーナ(フェリーニの妻)とがナカナカいい演技を見せては呉れるし、ジェルソミーナのテエマ・ソングも忘れがたく素敵なのですが・・・。
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