コンサート・フォー・ジョージ、クリーム再結成、スライドの名手デレクトラックスを従えてのデレク&ドミノスナンバー再現と、自らのキャリアを振り返るような仕事が続いているクラプトン。今回はスティーブウィンウッドとの共演ということで、いやがおうにもブラインドフェイスを思い起こしてしまう。そして、いづれのステージも準備・用意周到で隙の無い見事な出来だったが、今回も長いキャリアを持つプロフェッショナルらしい大人の作品に仕上がっている。スティーブのマルチプレイヤーぶりには改めて感心させられます。そして、クラプトンのギターも予想以上に切れ味が良い。頑張っています。ブラインドフェイスのナンバーはもちろんうれしいのですが、何といってもジミヘンのナンバー。視聴前は勝手に「エレクトリックレディーランド」の最後の曲、と勝手にしていました。違います。あの3曲目です。スティーブがオルガンのすごいプレイでジミヘンと渡り合っていたので、当たり前といえば当たり前です。でも、なんだか無性に感動しました。クラプトンのギターのトーンもジミヘンにアプローチしているように聴こえます。ただ星4つなのは個人的に以前からスティーブのボーカルがそれほど好きではないからです。すごい才能でうまいとは思うのですが。
自作自演で製作していた前作までのイメージから一転、ホーンセクションやバックミュージシャンを起用したオープンな作品になりました。ラテンとR&Bをうまく融合させた"Higher love"や牧歌的な"Back in the high life again"、泥臭いロックナンバー"Split decision"など様々なジャンルの要素を取り入れた楽曲を彼の持ち味であるソウルフルで伸びやかなヴォーカルがしっかりとまとめあげ、ポップな印象がありながらも、R&B色が濃いアルバムになった感じがします。夕暮れのドライヴに似合いそうな1枚です。
77年発表のソロ1作目。プロ・デビューして13年目のソロだった。2nd以降は一人多重録音で音を構築したソロ作を発表するが、本作ではまだバンド形態での録音がなされておりそういう意味でも貴重なソロ作である。曲もジム・キャパルディとの共作が多い。概ねソウル/ファンク調の曲が目立つものの露骨にそれを感じさせないのはさすが。トラフィックなどの延長線上の音を保った感もあり、安心して聞ける作品とも言える。 ソウルっぽい1.では次作以降で全面フューチャーされるシンセ・ソロが既に出て来ているが、サウンドそのものが、やはりソウル系のそれでありあまり目立たない。2.はクラヴィネットが登場するファンクっぽい曲で、曲そのもののグルーヴが素晴らしい。美しいメロディのバラードの3.は土の香のするゴスペルっぽい曲。胸がいっぱいになるほどの素晴らしい曲であるが、ドラマティックな展開は若干プログレからの影響を感じる。佳曲揃いのこのアルバムの中でも4.は特に印象に残る。このメロディの展開は感動的だと思う。ラストを締めくくる6.はバラードの佳曲。スティーヴのヴォーカルが素晴らしい。
最近は新しい試みよりも、過去の堅実な曲を演奏するイメージが強くなっています。このアルバムもその部類です。曲は悪くないですが、感動には欠けます。
福山がこんなにギター好きとは知りませんでした。
しかも、凄腕ミュージシャンを従え、パフォーマンスをしていたなんて.....。
今さんは、これで角松の30thに出れなかったんですね〜。
ジョージのスライドもいいですね、泣きのギターフレーズは今になって理解できます。
ラキタ、お父さんによく似ていますね。
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