「満洲」「馬賊」「隠された歴史」というキーワード、 その中で「謎の出生に翻弄される主人公」が 国家権力にもまれながら成長していく、という 安彦歴史漫画お得意パターンの一作。
本巻はその二巻目。上記『虹色のトロツキー』の要素に これまた安彦歴史漫画お得意の古代日本が融合しており 文字通り大河ロマンの香りがしてきた。
パターン化にそろそろ飽きた、と唱えるか 待ってました、これこれ、とつぶやくかは 人それぞれとして、昔から変わること無い その動きに満ちた、繊細な絵柄は素晴らしい。
他の方のレビューも気にはなっていたのですが、ついノスタルジックな衝動に駆られてしまい、ポチッとしてしまいました。 作品自体の質は言うまでもなく、文句の付け所ありません。ですが、映像が全体的にボケていて、正直フルハイビジョンで見るには、ちょっと“う〜ん”な感じです。今は手放してしまいましたが、大昔に持っていたLD版の方が何となく画面が綺麗だったような気さえします。それにセルアニメの宿命とも言える“色パカ”が至るところに…。 まぁ、それも当時そのままで“味”と言えなくもないですが、BD版を出すのであれば、その辺りを是非とも直していただきたいですねぇ。勿論、ボックスは安彦氏の書き下ろしで、設定資料なんかのオマケも色々付けて、価格は二万以下でお願いします。じゃないと自分のようなノスタルジック親父はともかく、学生なんかの若い人は興味があっても買わんでしょう。こうした真の良作は、マニアの間だけで語り継ぐよりも、もっと広く世の中の人の目に触れやすいようにしていただきたいものです。
彗星が衝突した影響で、人の住める星となった金星を舞台にしたSFアニメ。勢力別にメカデザインを違う人にしたり(一輪バイクとか出てきます)、実写背景との合成があったりと、当時としては新しい試みが色々と見られますが、いかんせんストーリーがやや凡庸だったので、イマイチブレイクし損ねた感のある隠れた名作。ゲームとしてリメイクしてくれないかな~…。
今まで読んだ少女コミックの中で一番影響を受けた作品のビデオ、そして監督が機動戦士ガンダムの作画監督、安彦良和氏と聞けば、大いに期待するのも無理からぬことだった。しかし、キャラクターデザインが安彦氏によるものではなかったのは仕方がないにしても、あまりに幼い。声優も、セルジュが小原乃梨子でドラえもんののび太を連想させ、興ざめだった。音楽、背景はかなりイメージに近いものに仕上がっていたので、今度はもう少し原作に忠実に、かつていねいに、そしてキャラクターデザイン、声優を変更しての続編を切に望みたい。宮崎アニメレベルのものを要求してしまうのは、投稿者にとってこの作品の思い入れがいかに強いかを示すものである。
いよいよブルーレイ発売ですか。LD、DVDと購入してきたけど、今回のブルーレイが一番安いではないか。 いい時代になったものだ。DVDボックスは2つに分けて発売してボックス1だけでも37800円でしたから、それを考えると安いです。 6年前のある本のインタビューで富野氏がこう語っていました。「30年も前の作品で今回のDVDで初めて観る若い人は絵が綺麗でないため、なぜ人気があるのか理解できないかもしれません。オープニングなどは子供番組丸出しだし・・。そういう人たちに一つだけ言っておきます。ナメるなよ、3話見たら最後まで見たくなるぞ。」 この発言の意味は作品を知ってる人ならわかると思います。 たしかに最新の作品と比べてしまうと絵はどうしても新しいものに敵わないかもしれないが、現在までのガンダムの原点ですからね。ストーリーといい設定といい、よくできてます。 これまでのソフト発売の時と比べると自分が年を重ねてきたせいもあり、感動はさほどしないのですが、買わずにはいられません。わたしにとってそれほどの作品です。
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