はじめこそ、ゾンビものにいつもの花沢節がスパイス的に加わっただけの ただのちょっとイタイ主人公がヒーロー気取りで右往左往するだけの話だろ?という印象で読んでいましたが、 比呂美が感染して戦線離脱すると思いきやそうはならず新たな希望への伏線となるとわかってからちょっと見方が変わり、 ショッピングモール編で物語が一気に広がりを見せ始め、 いよいよこれは、花沢健吾が進化を遂げた!と思いました。
そんななかで今巻、台湾編から始まりますが、これが単なる閑話休題ではなく今後への伏線になるのかどうか。 そして英雄たちの話に戻り、ここでの英雄と小田のやりとりが、本当にありそうでとても面白い。ゾンビとの戦闘もあるのですが、 この2人のやりとりが今回のみどころといってもいいでしょう。今後どういう展開を迎えるのか楽しみになってきます。 さらに、次巻では待ち望んだ新展開が!
いま、先が気になる漫画 第1位!!
こんな面白いコミックを今まで読んでなかったなんて。
たまたま、最近岡嶋裕史『ポスト・モバイル』新潮新書を読んで、そこで仮想現実を描いたコミックとして引用されていたことで知った。
読んでみると確かに傑作。第1巻はモテない男のルサンチマンが炸裂するような内容だけど、仮想現実の取り上げ方がいい。決して、どこか彼方にある存在ではなく、あくまでも現実の延長線上にある仮想現実、むしろ並行世界的な存在として描かれている。
仮想の世界も現実の世界に影響を及ぼしあう以上それは、仮想ではなく現実の一つである。向こう側から見ればこちらが仮想なのかもしれない、そんな気がした。
画の感じはあまり好きではないんだけど、不思議な魅力があり、ちょっとしたエロもいい。
全巻、読もう。
新装版の仕様としては基本的に上巻と同じ。具体的に説明すると、本編は特に変わりなく(カラー原稿もモノクロのまま)、単行本巻末のおまけもそのまま収録。中の印刷が黒でなく紺みたいな色というのも同様(個人的にこれが新装版の最大の短所の様に思える)。あと単行本の付加要素において最も重要といえる「4巻の表紙とカバー裏のイラスト」は未収録。 どうも短所の方が目立つものの下巻には描き下ろしの「オマケ漫画」が収録されています。詳しくは書かないけど「越後のその後」をすこし見れます。ただ、わずか2ページという代物なのでこのために買い直す価値があるかは人によるとしか。余談だけど花沢先生はどんどん可愛い女の子が描けなくなっていくなあ。 色々言いましたが作品自体は最高なので未見の人は是非。新装版の方が(若干ですが)安いので上記の問題点が気にならないのならこちらでも良いと思います。非モテのバイブル的に祭り上げられがちですがそういうの抜きでも単純に面白い漫画です、とか言って読むだけで嗚咽が止まらなくなるのですが。失礼しました。
アイアムアヒーローから花沢作品に興味を持ち、単行本のレビューが高かった
(特に最終回について)ルサンチマンをまとめ買いしました。
一度目は、伏線回収に気づかずに流し読みしてしまったため、主人公が寂しい
中年になって終わりに見えてしまい、何でこんな切ない話に皆感動してるんだろう??
という印象でした。
その後、単行本4巻の皆さんのレビューと、花沢氏のインタビューを読んで、
印象が180度変わりました。
ラストシーンは長尾が月子との約束(現実世界のたくろーは一人ぼっちになる
から助けてあげて)を果たすため、現実世界の月子15歳の誕生日に弁当屋へ
連れてきたこと、月子の「でも、あたし、必ず」の台詞、4巻の単行本カバー絵、
花沢氏がかなりのハッピーエンドで考えたと言っていることを知った上で二度目
を読むと、とても心が温まる気がしますよ。
特に、就職活動手前の高校2年生、もしくは大学3年生前期の人に読んでもらいたい。
本書は、文字通り就職活動から就職3年目までの人たちにインタビューしたものだが、
文章も上手く、とにかく読みやすい。ただただ美化しただけでなく、本気で辞めようと思ったり、
仕事でムカついたことまで書いてあり、仕事の紹介としては異色の部類だと思います。
NHKの『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』の活字版みたいな感じです。
花沢健吾氏の絵も、イメージをつかみやすい。
これは毎年、シリーズで出してもらいたいのになぁ・・・・単発企画だったようですね。
ちょっと残念。
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