視聴者にとっての現代から数千年後の世界という設定です。
原作小説は、主人公の手記によって既に起こってしまった悲劇を回想するという形式をとっているのですが、 アニメではその代わりとして、冒頭に主人公たちにとっての現代から見た過去に起こった事件を挿入して、これから先、主人公たちが知る世界の秘密を予感させています。
他にも家畜の見学や、怪しげな儀式、寓話的な物語の音読などを通して、 主人公たちが住んでいる村の、表向きの平穏さに反して存在する、閉鎖的でおぞましい本性を暗示しています。
ファンタジーとしてとても滑らかな導入でしたね。自分は本作を最後まで視聴すると思います。
あっという間に、上下巻を読み終わりました。
読み手の既成概念を超えたワールドに圧倒され、まだ頭が痺れています。
正に空前の世界の物語をを最後まで、球速の衰えない(安易な妥協のない)パワーに敬服しました。
時には少々の暴投や、四球もありましたが、作者が全力投球した作品を真っ向から受け止める体験は、実に気持ちの良いものです。
そして、久々に読後の余韻にも浸っています。
本当は早季と覚が今後、周囲の目の制約の中で、どのような郷を創っていくのか。また彼らの子供たちの目から見た世界の移り変わりや冒険。
そして1000年後を舞台にした世界の展開。など、続編も読みたいのですが、この余韻を大切にしておくのが良いのでしょうね。
とにかく既存のスケールを超えた傑作です。読んで下さい。
とどうしても考えてしまうので、あまりCDは買わずに借りる派でした。 しかしいいものに値段を考えるのはおこがましいな・・・と思っていましたが
これは文句なしです。
何となく読んでみたくて、ぶっ通しで読みました。 秀一の気持ちをことこまかにかいてあったので、「ただのサスペンス」では なかったです。 この本は青春モノでしたね。 同じ17歳として「こりゃないぜ」ってのもあったけど (大体頭よすぎ・・・)それは置いておいて、山月記のあたりとか ちょうど授業でやったばかりだったりして、秀一の気持ちにも共感しました。 ただ、こんな頭のいい高校生が考えたトリックなんだから 警察の人のもうちょっと”てこずった感”が欲しかった気がします。 でも高校生の殺人という「ありそう」なテーマと、主人公の心情の書き方は 私はとても良かったです。
面白い。ストーリー展開やドンデン返しは予想の範囲内。
ただ指狩り族っていう題材の選びとその活かし方が巧い。
ジワジワと迫り来る恐怖も巧く描出されてて、ホラーとして最高の出来。
主人公も生真面目で頼りないまったく普通の男なんだけど、最後まで優しさを忘れないし恋人の危機には体を張れる男気があって、非常に好感の持てる人物造形。
だからこそ観ている側としては感情移入しやすい。このへんもまったく基本に忠実で、丁寧な作り。
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