思春期には異性の事も気になるけど、自分の体の変化もまた然り。 「毛」の問題は男女ともにあるんだなーと改めて感じたし、共通の問題を男女同時に 描いて魅せたこの漫画は色んな意味で衝撃的だと思います。
私は並にあるべき場所に毛がありますが、髭だけはやっぱり嫌いなのでツルツル顔に憧れまます。 そういうこともあって、人ごとではないなと、親身になって読みふけることができる漫画でした。
主人公春日君の中1の頃のエピソードやサブキャラ達のテレビアニメでは見られない一面などが描かれています。 特に山田が大活躍します。 非常に下品で容赦の無い描写は本当に気の置けない友達との会話のようで、聞いていてどこか懐かしく感じる事ができました。 木下とまゆまゆのエピソードもとても聴き応えがあり、 そしてなんと言っても仲村さん罵声集まで入っているサービス満点な内容となっています。 アニメ終盤の仲村さんの罵声も収録されているのでこれが仲村さん罵声集完全版?ではないでしょうか。 放送中の今一足先に本編がどのへんまでアニメ化される予定なのかなども確認出来るかと思います。
あとがきによると押見先生は吃音症で自身の辛い経験を下敷きにしてこの漫画を描かれたそうです。 人前で喋れないもどかしさ恥ずかしさが痛いくらい伝わって来て・・読んでいて胸が苦しくなりました。 描写が真に迫り過ぎていて読むのが辛いくらいです。 ただ、この漫画は押見修造作品としては少し生真面目過ぎると言うかNHKの学園ドラマみたいな硬い印象も受けました。 「悪の華」みたいなゾワゾワするような背徳感を求めると肩透かしを喰らうと思います。
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