陽一は確かに天才的な料理の才能を持っているが挑戦する料理をいつも簡単に作っているわけではない。味の研究をしている過程で何度も壁にぶつかる。しかし諦めず努力して創意工夫して美味しい料理を作りあげる。その陽一の料理に懸ける情熱や信念に、このアニメを見ていて陽一から教えられることが多い。
言わずと知れた「
タイムボカン」の人!
このCDではじめてお姿を拝見しましたが、
結構ダンディなオジ様って感じ・・・だからアノ歌声とのギャップが。
・・・
「戦国武将のララバイ」は是非、歴史の授業で採用してほしい!
すでに発表されているかもしれないけど、
武田や今川、伊達に浅井。そして明智とかも聞いてみたい。
「泣き男SUBWAY」は映画のようだし、
ジャンジャカ響くアコギのストロークがかっこいい。
全体を通して笑いの中に哀愁があり、哀愁の中にコメディがある。
「少年の夢は生きている」は多分 山本氏の子供の頃の話し、そして
「ボカンで育って大人になって」はズバリ私達の世代のこと。
こういう微笑ましい懐かしさって、人間の温度を感じることができる!と思います。・・・今風に言えば「癒される」?
週刊少年マガジン発・寺沢大介原作・アニメ製作はなぜかサンライズ、"料理アニメの先駆け"という言葉がぴったりと来るアニメ「
ミスター味っ子(昭和62年10月〜平成元年9月)」、私も再放送でながら見たことがあります。
うーん、主題歌の「2(OP曲)・16(ED曲)」と挿入歌の「12」、イメージソングの「4・6・8・10・14」が収録されているだけでも、私としては十分満足ですよ。それ以外にあれこれBGMを入れてきたというのは、どうなのでしょうか^^;。
…しかし、これと、その放映中に入った同時期作品の「
鎧伝サムライトルーパー(昭和63年4月〜平成元年3月)」や「
獣神ライガー(平成元年3月〜平成2年1月)」が、「製作会社が同じ」とはちょっと考え付かないですね^^;。
TVドラマで登場していた「将太の寿司」もこれと原作者が同じですよ。
ひたすら明るかった今までと打って変わって、シリアスな展開の最終章。
物語の屋台骨だった味皇を失い、かつてのライバル達もそれぞれの道を進んで陽一君の元を去ってゆく。
超えられない壁、変わっていく身近な人達、戻らない日々、そんな中で苦しみもがく陽一君の姿は、いつも前向きで明るかった分、ズシリと視聴者の心をうちます。
味とは、料理とは?
一人重い命題を背負うことになった陽一君が、どのようにその答を解いていったのか、自身の目でご確認ください。
結局、いつもの陽一君がそこにいる。いつもの陽一君が乗り越えていく。
とても嬉しい気持ちにさせてくれるエンディングです。
「料理の工夫で、もうこれでいいという事はない!」
「食べてくれる相手のことを気遣わなくちゃいけないんだ!」
「熱い思いがあれば、何だってできる!」
ミスター味っ子という作品、仕事に対する
スタッフの姿勢や思いが、陽一君という媒体を通して視聴者に訴えかけている。
そんな
スタッフのメッセージが密度の濃い形で凝縮された良い最終回でした。
是非、最初から最後まで通して観ていただきたい作品です。
あと余談ですが、オープニングとエンディングの曲は、曲自体が良いというのもありますが、このアニメのテーマを曲を通して明確に表現していて、私は大好きです。