南こうせつソロのファーストアルバムです。
優しい歌声でこうせつの世界に包まれます。１曲１曲に世界がありその中の主人公に聞いている方が入り込んでしまうほどのクオリティー。
瞳を閉じると．．．まっすぐに伸びる田舎道、背丈よりも高い夏草やひまわりに囲まれて汗を拭きながら親戚のおばさんの家まで歩く少年が見えてくる名曲「幼い日に」
冬の夕暮れ街角からカレーライスの香りがしそうな「荻窪二丁目」
さりげなく終わる「かえり道」に余韻が残ります

今はすっかり都会になってしまった東京の昔の姿をじっくりとゆったりとした文体で描き出す。いつ開いてもほっとした気持ちで読める。関東大震災の話も大変貴重な体験談。

ビコムのブルーレイ展望作品は見ごたえがあって、これまでに何本も購入しています。
DVDとの画質の差は歴然としていて、もうブルーレイ仕様でしか観る気が起きません。
いまだにビコム以外のメーカーからブルーレイ作品が出ないのが残念です。

この作品は、内容的には本線と分岐線の往復収録ということで文句なしです。
ただし、人物のボカシ処理が大雑把で、ボカシ面積がすごく大きいのが観ていてとてもうっとうしいです。
地下鉄線はホームドアの増加により見通しが悪くなって景観的な面白さが損なわれてきているのに、
さらにこのような大きなボカシ処理が当たり前になっていくのかと思うと残念です。
しかし、これと前後して発売された最近のビコムの作品を見てみると、
顔の部分の最小限のボカシに留まっているので安心しました。

東京で生まれ育ち、
クルマや自転車で移動することもあり、
渋滞を避けたり、大通りを迂回するために
ナビも案内しないような
父から教えられた裏道を使ったりするのだが
そのウネウネとした沿道には
神社仏閣、道祖神が忽然と姿をあらわしたりする。

もしや古道かなにかと思い始めたが
東京の台地部の古道を紹介した
まとまった本は、なかなか無い。

そんななか、東京の台地に広がる
中世以前からの古道を著者自らの
研究成果をつづった本書に出会った。

やっぱりいつもの裏道は府中に通じる古道であり、
自宅近辺の道は鎌倉街道だった。

散策にふさわしい文庫サイズなのも良い。
ただ、地図も写真も小さいので
できたら今度は地図を中心にした
大型本もあるとうれしいというのはワガママか。

写真と地図を織り交ぜながら
沿道に思いをはせる文章に
自分も古道探索をしている気分にさせられてしまう。

とても楽しい嬉しい本である。

澄んだ歌声は心が落ち着き気持も穏やかになります。81歳の声とは思えず勇気をいただきました。