NHKBSで放送されていた中国のシルクロードを舞台に繰り広げられる「時間旅行アニメ」。全編CG。トイストーリーを作ったピクサーと比べるとやや見劣りするが、キャラクターが非常に立っており、それがCGにも反映されていて面白い。登場人物が個性を持って“演技をする”希有なアニメである。主人公ユートと謎の少女春麗が出会うエピソードで至る所に複線がはってあります。5歳の息子もじっくり観ます。DVDの副音声で声優がコメンタリーをしているのも面白いです〜。
ショートトラックを本格的に始め、上達してゆくユート。これで高月との対決も楽しみになってきたら、対決する前に打ち切りになってしまった。なぜ人気がでなかったのだろうか。まずキャラクターの個性が弱かった。ライバルの高月も偉そうな態度をしているだけで、小学生らしい無邪気な面が見えない。そして、ペースが遅いので飽きられたのだろう。三巻にもなれば全小が始まっているべきだった。
それにしても、ユートはこれからどうなるのか。最後に長野に移ることが描かれているが、それでは東京の牧原や真由はもう出番がないのだろうか。せっかく登場させてページを割いたのにこれきりなのか。ストーリーにも計画性がなかったように思えるのである。
せっかくの三管(ts,tp,tb)のアンサンブルを頻繁に多用し過ぎ、ミディアムテンポな曲やアップビートの曲でスピード感や厚みを与えている反面、「you've changed」や「moon river」等の美しい
バラード曲が味気のない平坦な曲になっているのが残念。ソロのパートで聞かせる三人の演奏がエキサイティングでよかっただけに、その分もう少し長くソロを聞きたかった思いが残ってしまいました。