ニューヨークの下町の小学校。そこには決して豊かではない、そしていろいろな問題を抱えた子どもたちが通っている。失業中の女性
バイオリン教師が自分の子どもたちを食べさせるために、やっとの思いで音楽講師の職をつかみます。しかし
バイオリンを見たことも触ったこともない子どもたちに、一から
バイオリンを教えるのは並大抵のことではなかったのです。・・・
この音楽教師がどんな境遇にも、どんな妨害にも、どんな困難にも打ち勝って、物語はついに・・・「決して希望を失わない、最後まであきらめない」ことの大切さ。教育者としてだけではなく、何よりも人間として子どもたちと音楽を通じて関わっていくひとりの音楽教師の生き方に素直に感動しました。
家庭の事情で
バイオリンの才能があるのに断念せざるを得ない子どもや、巻き添えでギャングに殺されてしまう子どもがいる反面、子どもたちの、あの自信に満ちた楽しそうな顔は、私もさわやかな感動を覚えました。実際にあった話でもあるので、実際の主人公本人も、本編外でインタビューで登場します。
人に何かを教える、伝える、ってむずかしいようで実は簡単なのかもしれない。素直に同じ人間としてぶつかっていくことの大切さを感じました。